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2010.03.17 Wednesday
目標管理
目標管理という言葉がある。
会社勤めをしている人には、馴染みがあるかもしれない。 そうでない人には、馴染みがないだろう。 自分の目標を管理しようということで、今の会社ではそういうシートを作る。 それに、毎年あるいは毎半年、自分で目標を記入して、上司と話し合うという制度がある。 それを一般的には「目標管理制度」という。 そこには、会社の目標、部門の目標を記入する欄があって、それも書かないといけない。 要は、会社や部門の目標にしたがって、自分は何をするのか、ということになる。 善し悪しは別として、今のはやりだと思う。 本屋に行けば、その類の本はたくさん出ている。 半期たって、返す時も上司がコメントを書いて、渡す。 部下から異論がある場合は、上司は話し合わなければいけない。 こんな管理をするのが当たり前なのが、会社だろう。 こんな管理をするのがもってのほか、というのがそれ以外の組織。 公務員や非営利法人などの組織は、こんな管理はやっていないと思う。 会社勤めの人にとっては、「えー、やってないの」という世界だし、それ以外の組織の人にとっては、「えー、こんなんやるの」という世界だろう。 今の日本は二つに分かれている。 外にむいた日本と内にむいた日本だ。 岸田秀は日本は分裂病だといった。 外向きの日本と内向きの日本の2つの顔が入れ替わる。 親米と反米と言ってもいい。 外向きの日本では、海外と競争しており、目標管理のようなシステムを入れて、みんなの効率を上げていかないとついていけない。 内向きの日本では、そんなことよりも身内の和が大事。 いつまでこの二本立てが続くのだろうか。 ぼくは両方を経験して、やっぱり外向きの日本に軍配を上げる。 それがbestではないが、betterだろう。 そう思っているにもかかわらず、非正規社員が増え、その人たちの能力を評価しきれない、という矛盾を抱えているのが今の状況ではないか。 目標管理という言葉一つとっても、全く違う評価になる。 この分裂病は深刻だ。 |
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