考えたこと2

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私学の公立化?
7月末に千葉科学大学が公立大学にしてほしい、という要望を出した。
学校法人がさじを投げ、公営にしてくれということだ。
本来なら少子化の折、募集停止から廃校になるのだが、助けてほしいということになる。

20年前に銚子市が90億円近くをかけて誘致したという経緯がある。
それもあるから、岡山の加計学園が設置しているが、公立への移行という案になったのかもしれない。

千葉科学大学は建学の理念として「ひとりひとりの若人が持つ能力を最大限に引き出し、技術者として社会人として社会に貢献できる人材を養成する。」を掲げている。
これ自体は誠に結構なもので、時宜にかなっているというところ。

定員充足率を見ると、6年制の薬学部が定員660人で学生が343人、危機管理学部が定員1200人で学生787人、看護学部が定員350人で学生224人、学部合計で定員2210人に対して、学生1402人で充足率が62%という数字。
まあ、科学大学といいながら、薬学部、看護学部、危機管理学部という「科学」とは言い難い構成だ。

危機管理学部は、危機管理学科、保健医療学科、航空技術危機管理学科、動物危機管理学科というわけのわからない構成。
いろんなところから、ニッチなものを寄せ集め、保健医療を足した、という感じだろう。

薬学と看護は6年制になったり、看護人気で作ったのだろうが、どちらも現状あてが外れている。
少子化、立地条件など不幸も重なっているのかも知れない。

90億もかけて誘致をしたということで、学校法人にとってはこの状態でもまだトータル儲かっているのかも知れない。
でも、先を考えると、早く手放したほうがいい、という判断。
商売上手の加計学園だから、そのへんの計算はできているように思う。

銚子市の検討委員会は、まずは他の学校法人への譲渡を考えろというスタンス。
どこも名乗りをあげなければ、公立化の検討は最後の手段ということらしい。

市民の血税を90億も使っている。
市の今年の予算は約500億だから、90億は約20%。
これは大きい。

さすがに、少子高齢化で学生が減って苦しくなりましたから、公立にしてください、というのは虫が良すぎるようにも思う。
学校の創立が2004年。
20年無策だったわけではないだろう。

ちなみに、外国籍の学生が400人。
約3割は海外からということだ。
苦しい学校はみんな同じ。

定員割れがひどい学校の留学生は、学費と補助金のために入れることが多いから、どんな状況なのかわからない。
やり方が悪かったと言われても、仕方ないだろう。
多すぎる大学なのだから、廃校にしてもいいのではないか。

文科省が大学に対してしたことで、唯一良かったのがこの情報公開制度だ。
大学名を入れて、「情報公開」とつければ、上に書いたようなことが一発で出てくる。
学校法人が隠したくても、隠せない。

情報公開は何にしても必要だと思う。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:49 | comments(0) | trackbacks(0) |