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2024.11.17 Sunday
手書きとメモ
最近、手書きをするときは、手で書くという意識を持って書かないと、うまく書けなくなった。
なぜかというと、タイプする方が速いからだ。 考えるスピードの方が速く、書くスピードとの差が大きいから、じれったくなる。 ついつい、そういうクセが出て、手書きで記入する時にも速く書こうとする。 それがいけない。 自分で見ても、汚い字になってしまう。 だから、どうしても手で書かないといけないものは、いったん落ち着いて、「今から手で書く」と考えてから書くようにしている。 そうすると、普通の字が書ける。 これは能動的に書く時の話。 人の話を聞きながらメモするときは違う。 こないだ、シンポジウムを聞きに行ったときは、タイプでメモした。 これはあまりよくない。 タイプすることで、満足してしまって、考えないからだ。 ぼくはなるべく聞いたことをまとめて書くようにしているが、どうしてもタイプすると考える時間が減る。 更に、タイプすることで文字の情報は増えるが、丸で囲むとか、色を変えるとか、矢印をあとで引っ張るとか、そういうあとづけの情報が書けない。 それが一番困る。 学生でも、タブレットに手書きする人は、見ていて上手に書く人が多い。 最近はスマホでメモを打つ人もいるが、これは見えないからわからない。 たくさん文字を打てる人は、結局複写することに熱中して、考える時間がなくなるのだと思う。 面談の時のメモは時間を置いて見ると、何が書いてあるのかわからないものも多い。 これは話を聞きながら、書きながら短い時間で考えているからで、その時読めればいいと思って書いている。 所詮、全部はメモできないから、フィードバックすることや、このワードは大事だと思うもの、聞きながら、ここを後で確認しようと思うところなどを書いていくのだ。 文字を知らない頃の人たちは、記憶力がよかったという。 それは覚えることしか出来なかったからだろう。 今は文字どころか、レコーダーはあるし、勝手に文字起こしもしてくれる。 先生が映したスライドを写真に撮るだけのこともある。 どんどん能が退化していく。 これからの若い人たちは大変だろうと想う。 |
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