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2018.05.29 Tuesday
内燃機関の寿命
フォルクスワーゲンのディーゼル排気ガスの不正があって、欧州は一気に電気自動車に近づいたように見える。
実際、各メーカーも内燃機関をなくすようなイメージで発表されている。 発表の中では電気自動車と言っているが、よく見ると、そこにはハイブリッド車も書いてあるようだ。 なぜかというと、いきなりバッテリーとモーターだけで走る電気自動車にはいけない、という事情があるという。 少なくとも、今後10年間一番生産されるのは48Vのマイルドハイブリッドだ、という記事を読んだ。 今はクルマのバッテリーは12Vが主流だが、欧州ではそれを48Vにしようとしている。 それはモーターを積んで、エンジンを助けるためだ。 ということはまだまだ内燃機関の寿命はある、ということになる。 確かに、落ち着いて考えてみると、半導体で起きたような爆発的なコストダウンは、バッテリーでは見込めない。 バッテリーはリチウムという希少金属を使っているからであり、半導体のようにどこにでもあるシリコンを使えない。 そして、なかなかリチウムに変わる高容量のバッテリーの材料は出てこないと思う。 リチウムにはイオン化傾向が高いという特性があって、それが決め手になっているからだ。 さらに、今の電気自動車には補助金が出ている。 実際にはかなり値段が高くても、政府のいろいろな補助で安く買えている。 もちろん、電気自動車が主流になる頃(いつかはわからないが)には、その補助金は出ないだろう。 希少だからこそ、補助をしてインセンティブを与えている。 実際、値段が高くなったら、多くのユーザーは電気自動車は買わないだろう。 長い目で見たなら、電池の低コストかも進むだろう。 しかし、まだその目処は立っていない。 ガソリンもまだまだなくならないだろう。 シェールオイルの採掘のコストも下がってきた。 だから、まだまだ内燃機関は残るという予測。 カリフォルニアや中国では電気自走車の規制ができている。 どこまでその規制が効くのか。 自動車メーカーもどうするのか。 これから大変だろうなあ。 |
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