考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< May 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
内燃機関の寿命
フォルクスワーゲンのディーゼル排気ガスの不正があって、欧州は一気に電気自動車に近づいたように見える。
実際、各メーカーも内燃機関をなくすようなイメージで発表されている。
発表の中では電気自動車と言っているが、よく見ると、そこにはハイブリッド車も書いてあるようだ。

なぜかというと、いきなりバッテリーとモーターだけで走る電気自動車にはいけない、という事情があるという。
少なくとも、今後10年間一番生産されるのは48Vのマイルドハイブリッドだ、という記事を読んだ。

今はクルマのバッテリーは12Vが主流だが、欧州ではそれを48Vにしようとしている。
それはモーターを積んで、エンジンを助けるためだ。
ということはまだまだ内燃機関の寿命はある、ということになる。

確かに、落ち着いて考えてみると、半導体で起きたような爆発的なコストダウンは、バッテリーでは見込めない。
バッテリーはリチウムという希少金属を使っているからであり、半導体のようにどこにでもあるシリコンを使えない。
そして、なかなかリチウムに変わる高容量のバッテリーの材料は出てこないと思う。
リチウムにはイオン化傾向が高いという特性があって、それが決め手になっているからだ。

さらに、今の電気自動車には補助金が出ている。
実際にはかなり値段が高くても、政府のいろいろな補助で安く買えている。
もちろん、電気自動車が主流になる頃(いつかはわからないが)には、その補助金は出ないだろう。
希少だからこそ、補助をしてインセンティブを与えている。

実際、値段が高くなったら、多くのユーザーは電気自動車は買わないだろう。

長い目で見たなら、電池の低コストかも進むだろう。
しかし、まだその目処は立っていない。

ガソリンもまだまだなくならないだろう。
シェールオイルの採掘のコストも下がってきた。

だから、まだまだ内燃機関は残るという予測。

カリフォルニアや中国では電気自走車の規制ができている。
どこまでその規制が効くのか。

自動車メーカーもどうするのか。
これから大変だろうなあ。



| | 考えたこと | 23:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
国家とSNS
アメリカではフェイスブックが個人情報で問題になっている。
8700万人の個人データーが漏洩したということだ。

もともとフェイスブック自体がきっかけではなく、フェイスブック上で後悔した性格診断のアプリが問題になった。
このアプリ自体は26万人の個人情報を規約に基づいて集めたが、回答者の「友達」が8600万人になったということだ。
フェイスブックは2015年に削除を要請し、削除したはずだったが、管理がいい加減で、そのデーターが横流しされた、ということらしい。
そのデーターが選挙に利用されたということも、問題を大きくした。

ザッカーバーグCEOの歯切れが悪いこともある。
なかなか真相が明らかにならない。

でも、今やフェイスブックには22億人の月間利用者がいるらしい。
すごい数だ。
さらに、フェイスブックが買収した企業も合わせると、月間58億人が利用している。
国家の規模を遥かに超えている。

それだけ多くの人が、日々の行動や何らかの個人情報をフェイスブック上で共有している。
よく考えたら、これはすごいことだ。
情報をアップしなくても、自分が気に入って登録しているニュースなどだけでも、個人の嗜好がわかる。
映画や趣味程度ならあまり選挙は関係ないが、その人の政治的スタンスを表すような「友だち」がいたりすると、大きな情報源になる。

昔は選挙カーで名前を連呼し、立会演説会や政見放送で公約を話す、というような不特定多数を相手の選挙運動だったが、今回のような個人情報が漏れれば、当然フェイスブック上で選挙に絡んだ運動ができる。
ちょうど、広告対象が不特定多数から、その製品に何らかの興味を持つ人に変わってきたのと同じこと。
そう考えれば、アタリマエのことかもしれない。

しかし、58億人という月間利用者数は恐ろしい数だ。
世界の人口が70億人くらいだと聞く。
もちろん、のべ人数だろうが、フェイスブックだけでも22億人だから、軽くアメリカの人口3億人の7倍以上。
ザッカーバーグCEOは22億人を預かる大統領のようなものだ。

そういう意味ではアメリカのグーグルやアップル、ツイッター、マイクロソフトなども似たようなもの。

今やぼくらの生活のインフラといってもいい。
それらを支えるのは、アメリカの大手IT企業。
もはやそういう生活は変えられない。
それを止めようとしているのが、欧州のGDPRだろう。

どうやって、このインフラで個人情報を守り、悪用を防ぐかは21世紀の課題だろうなあ。



| | 考えたこと | 00:46 | comments(0) | trackbacks(0) |