考えたこと2

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笑福亭仁智
上方落語協会の会長に笑福亭仁智が選ばれた。
桂文枝(もとの桂三枝)が8期15年やった後を任される形。
会員の選挙で決まる会長だから、本当に支持されたということだ。

桂文枝の功績は、関西になかった落語の定席を天満に作り、この夏には新開地に2つ目ができることだろう。
この功績は大きいと思う。
でも、記事によると、「体制の刷新を望む中堅・若手の支持を集めたとみられる」とのこと。

桂文枝は人気があり、上方の新作落語主体の落語家。
彼が15年やって、定席を2つ作ったことは大きいと思う。
それでも、若手の落語家はいきづまりを感じているということか。

笑福亭仁智は、上方落語の大御所、米朝、春団治、文枝、松鶴や、それを継いだ中堅の仁鶴や枝雀の次の世代にあたる。
最初は古典をやっていたが、99年から新作に転じていた。

会長になったということで、Youtubeで仁智の落語を聞いてみたら、これが面白い。
眠れない時に米朝や枝雀の落語を聞くが、声を出して笑うことはまずない。
仁智の新作は、やたら面白い。
これなら、若い人でも笑うだろう。

今のテンポの早い漫才に対抗して、落語で笑いを取ろうとすると、新作をやるしかない。
年寄りを相手にするのなら、話は違うが…。

古典落語は、もう話がわからないものが増えた。
芝居の話は元を知らないからわからないし、お茶屋や幇間などの言葉もわからない。
ぼくは落研だったから、大概の噺は意味がわかるが、若い人たちはもうムリだろう。
古典の噺で笑いを取るのは難しい。

古典落語ももともとは新作落語だったのだから、時代の流れだ。
これだけ時代が進むと、時代背景についていけなくなる。

昭和40年代に仁鶴がバカ売れしたことから、上方落語が復活して、枝雀が人気を博し、コンスタントに上方落語が売れる時代になった。
それでも平成になって、ちょっと苦しいという感じだろう。

若手はそういう事を感じている。
だから、仁智なのだろう。

上方に新作落語を根付かせた桂文枝はエラかった。
笑福亭仁智も頑張ってほしい。

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