考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< January 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
鬼平のアニメ
鬼平犯科帳がアニメになるということで、1回目の放送を見た。
世間の評価はともかく、ぼくはダメだった。

池波正太郎の小説を読んで、中村吉右衛門の鬼平を見てしまったら、あんなに線の細い鬼平はあり得ない。
アニメではみんな細身で8等身以上ありそうだ。
まるで登場人物が西洋人の時代劇。
着物が似合わない。
やっぱり日本人は6等身くらいでないと…。

せっかくアニメなんだから、どうでも描けるのになあ。
アニメだけに、若い人向けにファンを獲得したいと思ったんだろうか。
声も渋さがない。
なんかベルサイユのバラみたいな感じだ。

鬼平は、日本のハードボイルドだと思う。
池波正太郎が生きていたら、止めていたのではないか。
盗みを「おつとめ」といい、盗人から改心して鬼平の配下になったものを「犬」という。
鬼平犯科帳はそういう犬の密偵たちの物語でもある。
鬼平自身、自分の部下も大事だが、改心した密偵たちとの交流がうれしいのだ。
そういう世界観の時代劇。

「人間というのは悪いことをしながら、善いことをし、善いことをしながら、悪事を働く」

そういう半分乾いた、ハードボイルドの世界。

これをアニメで描くのは難しい。

実写とは別物だと思わないといけない。


| | 考えたこと | 21:23 | comments(0) | trackbacks(0) |