考えたこと2

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のべつ
正月に息子や姪と話していて、「のべつ」というのが通じない。
「のべつ幕なし」の「のべつ」だ。

どんな話だったか忘れたが、「のべつ○○してんの?」というような言い方だったと思う。
特に中学生の姪は「?」という顔をしていた。

ぼくは普通に「のべつ○○する」という言い方をする。
しかし、若い人たちにその意味がわからないとは思わなかった。
「のべつ幕なし」という言葉も知ってはいるがそんなに使わないようだ。

「のべつ幕なし」の意味を見てみると、「のべつ幕なしは、同義語を重ねて強調した言葉である。 「のべつ」は「述べる」の「のべ」に助動詞「つ」が付いた語で、絶え間なく続くさまを意味し、「幕なし」は芝居で幕を引かずに演じ続けることを意味する。 「絶え間なく」といった意味の「延べつに」は、江戸時代から見られるが、「のべつ幕なし」の用法は明治以後から見られる。」とある。

たしかに、「のべつ」を独立させて使う用法はあまり一般的ではないかもしれない。
それでも、「のべつしゃべっている」というと、いつもしゃべっている、という意味だと思う。
「のべつ書いている」というと、いつも書いている、という意味だと思う。

そういう意味のつもりで使っているのだが、全くわからないという。

日本語は変わっていく。

ぼくの年代なら、「のべつ○○する」という言い方をすると思うのだが…。

みなさんどうですか?

| | 考えたこと | 21:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
NHKのウソ
こないだNHKを見ていたら、献血の話をやっていた。
そこで、関係者のオジサンが20代〜30代の献血者が減っている、という話をしていて、グラフが出てきた。
それは、80年代と今を比較して、20代〜30代の献血者が20%減っているというような棒グラフだった。
たしかに、献血の実績ではそうなっているのだろう。
それは真実だから、オジサンはテレビで説明していた。
それをそのまま見ると、若い人たちは献血に対して協力的ではないと思ってしまう。

しかし、それは間違いだ。
80年代と今では20代、30代の人数が違うからだ。
少子高齢化という言葉を思い出せば、そういうグラフはそのまま出さないだろう。
献血センターの統計はウソではないが、その比べ方はフェアではない。
せめて対象地区の20代、30代の人口に対する比率で表すとかの工夫が欲しかった。

そういう統計の数字は人をだます時によく使われる。
バックグラウンドを説明せず、一見自分の意見を表しているような数字があれば、それだけ見せる。
それはウソではないが、真実でもない。

そういうことに対するリテラシーはとても大事だと思う。

今は文系だからといって、高校の1年あたりで数学は止めてしまう。
統計や確率の知識がない学生が過半数だろう。
分数や小数もアブナイ学生もいる。

グラフが出てきたとたん、考えるのをやめる学生もいる。
ああいうのはわからない、と思っているのだ。
わかれば、そんなに難しくないのに、見ただけで拒否する。
中学生の統一テストでも、文章題やグラフの読み取りは成績が悪かったはず。

統計のリテラシーは大事だ。

そういうグラフや数値にだまされないために。

| | 考えたこと | 01:06 | comments(0) | trackbacks(0) |