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2017.01.30 Monday
ドラマの中の移民
海外の刑事ドラマを見ていたら、移民のための語学学校が出てきた。
そこの生徒たちと協力して、犯人を捕まえるというストーリー。 最後に移民の人たちを家に呼んで、「今日はアメリカ料理を食べてくれ」という。 移民の一人が、「えらく豪華な料理だな」というと、「いろんな国の料理がここにはある。アメリカは移民の国だ。あなたたちがアメリカを偉大にする」というようなセリフがあった。 この放映時期はちょうどアメリカ大統領の予備選挙の期間。 トランプ氏がメキシコとの間に壁を作るとか、イスラムの移民は拒否するとか言っていた頃だ。 今ごろ、日本で放送されている。 そういうタイミングだから、これからの海外ドラマにはそういう話題が出てくるだろう。 トランプ氏に投票した人たちも、大部分が本気でメキシコに壁を作らせるとは思っていなかったのではないか。 矢継ぎ早に大統領令を出して、本気でやろうとしている。 今になっても、どこまで本気なのかはわからないが…。 今朝のニュースでは特定の国から来た人たちが、空港で足止めをくらって困っているところが映っていた。 急な話で、まだアメリカ国内も混乱している。 大統領令に反対するデモも映っていた。 ロバート・デ・ニーロやマドンナなど、ハリウッドの芸能界は民主党びいきの人が多い。 もちろん例外もあるが、トランプの就任式で歌を歌う仕事はたくさんの人から断られたらしい。 ビッグネームのシンガーたちは民主党びいきだったのだろう。 ハリウッドは1940年から50年にかけて、「赤狩り」をされた。 マスコミに影響力が大きな人たちが、どんどん追放されたという歴史がある。 だから、民主党びいきなのかもしれない。 しかし、まだまだアメリカの分断は続きそうな気がする。 トランプ大統領を支持する人たちの気持ちもわかるし、反対する人たちの気持ちもわかる。 それだけ分断は深刻だということだろう。 アメリカは理想の国だ、と思う。 建国の精神に従うことを誓えば、誰でも国民になれる。 そういう、人類の壮大な実験が、アメリカという国だ。 ぼくはアメリカの独立宣言に謳われている理想は正しいと思う。 全ての人は平等で、自由に幸福を追求する権利がある、というものだ。 その理想に向かって行き過ぎたら、揺り戻しがある。 その時期が今なのかもしれないなあ。 |
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