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2017.01.21 Saturday
憧れの私立探偵事務所
夢には2種類あると思う。
一つは実現するかも、という夢。 もう一つは、全く実現の可能性はないが、それでも考えてしまうという夢だ。 ぼくはハードボイルドの探偵のファンで、その手の小説を読んできた。 なんで好きかというと、一本スジが通ったところとか、厳しさの中にある優しさとか…、考えてみると自分にあってほしいものがあるからだろう。 あってほしい、ということは自分にはないということだ。 ハードボイルドの探偵は、自分の事務所を持っている。 実際にはあまり儲からず、いつもお金には困っていて、あまりいいところの事務所は借りられない。 それでも、誰かの指示で働くのではなく、自分の意志で働く。 そういうところも好ましい。 お金はないが、事務所に座っていて、場合によっては留守番の秘書がいたりする。 ある日、そこに依頼人が現れ、簡単そうに見える仕事を依頼する。 引き受けてやってみると、死体が出てきたりする。 そうしてやっかいなことに巻き込まれる。 ぼくの想像ではそういうパターンが多い。 夜は行きつけのダイナー(安い食堂)に行って健康によくない食事をとる。 油たっぷりのカリカリのベーコンと、たくさんケチャップをかけたポテト、メインディッシュのハンバーガーが一皿に盛られている。 薄いコーヒーをがぶ飲みして、タバコに火をつける。 この不健康さがたまらない。 酒は何でも飲む。 好みは決めてない。 スコッチでも、バーボンでも、ウォッカでもありだ。 ただし、ワインは似合わない。 自分が事務所を持って、机の上に靴のまま足を上げて座っているところを想像する。 実生活ではあり得ない想像。 絶対にかなわない夢だが、そういう事に憧れる。 男のロマンと言っておこう。 |
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