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2016.05.17 Tuesday
教員の病気離職
いずこの職場もそうだが、教員も病気離職が増えているという。
小・中・高とも過去最多だそうだ。 公立学校教員の精神疾患休職者の数は、1990年度に1017人だったのが、2014年度に5054人。 5倍になっている。 産業界全体でいえば、90年代に20万人程度いたうつ病が、現在70万人ということだから、5倍は多い。 原因はいろいろあるらしい。 多い年代は50代と20代。 50代はいろいろと体制が変わり、昔の対応ではダメだと言われ、それに適応出来ないというようなこと。 20代は理想に燃えて入ったが、実際はそんなにうまくいかず燃え尽きたというようなことか。 知り合いの中学生の話を聞いていると、学校の問題はクラスの閉鎖性にあるような気がする。 担任と副担任がいるらしいのだが、若い担任の先生が困った状態になっても、副担任はなんら手助けをしない状態らしい。 それでクラスは崩壊の道をたどっているという。 生徒もこまっしゃくれていて良くないとは思うのだが、その生徒をどう扱うかは副担任のアドバイスが必要な状況だ。 そのための2人担任制になっているはず。 組合に入っているとか、入っていないとか、何かあるのかもしれないが、そこは仕事なんだからちゃんとやらないといけない。 それもこれも、問題を見つけ、解決の方向に持っていくような役割の人がいないからだと思う。 もちろん、管理職の仕事だろう。 会社時代、管理職研修で問題を解決可能にするために、問題点にしないといけない、と言われたことを思い出す。 教頭や校長の管理職研修がどうなっているのか、わからないが…。 そんなことを考えるにつけ、ちゃんと教員組織を管理する事務組織が必要だと思わざるをえない。 教員とは違うラインで作り、独立しているほうがいいと思う。 そもそも、学校が教員だけで運営されているのが間違いだと思う。 世の中、多様性が大事だということになっているのに、学校に多様性がない。 多様性を持たさないと、病気離職は止まらないと思う。 |
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