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2016.05.02 Monday
4月26日は5月1日?
昨日の朝、次男とクルマに乗っていたら、「デモかな」というので歩道を見たら、赤い腕章を巻いた人たちが旗を持って歩いているのが見えた。
特にデモするようなことも無かろうに、と思っていたらメーデーだと思い当たった。 「今日はメーデーや」というが、もちろん次男はメーデーなどわからない。 労働者の日、ということだが、今の時代労働者が分化してどの労働者?という状態だから、わけがわからないのだろう。 ぼくらの若いころは労働者といえば正規労働者のことだった。 まあいえば全員サラリーマンだったのだ。 ぼくの会社は製造業だったので、企業内組合があった。 そこが属している上部組織(今でいう連合かな?)の神戸支部から集合がかかり、うちの会社の組合のなかの当番になっている職場に動員がかかる。 だから、何年かに一回、当番が回ってきてメーデーの集会に出た。 たくさんの組合が来ていて、応援団のように組合旗が並んでいたと思う。 ネットで調べると、神戸ではなぜか5月1日ではなく4月26日の土曜日に集会は行われていた。 何でかなと思ってさらに調べると、いつからか5月1日にやると集まりが悪いので連休前の4月にやることになったとのこと。 連合系は4月開催らしい。 これは内部でも批判している人がいるようだ。 May day、というのは5月の日ということだから、世界中の労働者が5月1日にシュプレヒコールを上げることになっているのに、ということだ。 連合兵庫のページに、メーデーの式次第が載っていたが、市長や県知事が来賓として来ているのにはびっくりした。 ぼくの常識では労働組合というのは何となく反体制というイメージだったし、昔ぼくが出た集会にもそんな人たちは来ていなかったと思う。 まあ、考えたら今は与野党相乗りで市長選などをやっているんだから、応援してくれる労組の集会に市長や知事が来るのは当たり前かもしれない。 しかし、何となく納得がいかないなあ。 連合も矛盾を感じてやっているんだろう。 今の地方自治の与野党相乗りという体制は、やっぱり野合だと思う。 議員が自分の保身に走り、市長や首長も波風立てずにやろう、ということだ。 議会と行政が癒着している。 これでは三権分立にはならない。 アメリカの大統領選などを見ていると、健全な2大政党制という感じがする。 いろいろ問題はあるが、日本の地方自治の状況は機能不全だと思わざるを得ない。 しかし、国際的にはカッコ悪いので、東京と大阪では連合系も集会をやっている。 そうだろうなあ。メーデー(May day)なんだから。 日本では集まりが悪いので、4月26日にしました、とは言えないだろう。 ということは、昨日見た腕章をつけた人たちは5月1日にメーデーをやる、正統派だと言える。 調べると伊丹の昆陽池公園に向かっていた人たちのようだ。 もちろん、非連合系ということになる。 yahoo知恵袋に、「メーデー、組合に関するQ&A」というページがあってそこにはいろんな人が今のメーデーや組合に対する疑問や不満を書いている。 こんなページができているのか、と思って今の雇用体制の複雑さを感じた。 今や非正規労働者が半分になろうとしている時代。 ぼくが会社にいた時も、90年代に派遣労働者がだいぶ増えた。 もちろん、パートも増えた。 今はもっと比率は上がっているのかもしれない。 労働組合も様変わりした。 これからの課題は、非正規労働者をどうやって取り込んでいくのかということだろう。 それとも、横断的に組合を作るかだ。 しかし、4月26日のメーデーとは…。 |
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