考えたこと2

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プログラミング教育
日本には小さい頃からやっているとうまくなる、という信仰がある。
三つ子の魂百まで、ということわざもある。
実際、大きくなって頭が固くなる前にやれば、覚えられることは多いと思う。

しかし、だからといって何でも小さい頃からやったほうがいい、ということで詰め込み過ぎると、良くないだろう。
虻蜂取らず、ということわざもあるからだ。

今の小学校は忙しい。
英語はやらないといけないし、生活という科目も増えた。
さらに、プログラミングを教えよう、ということの検討が始まったらしい。
今の文科相が、産業競争力会議で2020年度から小学校で必修化する方針を示している。

ぼくは大学でプログラミングを実習したのが初めてだった。
あれは20歳になっていたか。
その当時から比べると、たしかにIT化が進んだ。
小学生でもIT機器を使うし、生活の上でもインターネットが当たり前の世代になっている。
今の小学生が就職する時には、65%の人は現在無い名前の職業につく、という研究結果もある。
だからこそ、教育も変えていかないといけないということだ。
それは納得するのだが…。

プログラミングを教える、といっても何を教えるのか難しい。
言語を教えるといっても、それはどんどん変わるだろう。
ぼくが習った時は、科学技術計算が主体で、Fortranという言語だった。
その後、コンピューターでやれることも増え、それに伴なっていろんな言語ができてきて、それぞれに得手不得手がある。
時代の要請によって、増えてきたということだろう。
だから、特定の言語を教えても、あまり意味がないと思う。

何が一番大事なのかということだ。
プログラミング、というものの考え方みたいなものを教えるのは、意味があると思う。
フローチャートの考え方とか、論理的に物事を分析するとか、そんなことだろう。

しかし、そこで大事なのは物事を考える力だろう。
それは、国語の力だったり、算数の力だったりする。
逆にいうと、それらの能力が充分になければ、教えてもその場限りになるだろう。

さらに、それを教えるのなら、何かを削らないといけない。
この際、もっと国語と算数の時間を増やしてはどうか。
そこができないと、他のことを教えても仕方ないような気がする。
プログラミングも然り。

有識者会議で検討が始まったということだが、やることを増やすのもいいが、何を減らすべきかを考えてからにしてほしい。


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