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2012.08.15 Wednesday
盆休み
13日の週はお盆休みというところが多いだろう。
春のゴールデンウィークと、この盆休み、正月休みの3つが日本国の休みの代表的なもの。 盆というと、普通は帰省だった。 ぼくが入社した頃は、盆には帰るという人が多かった。 今でも、相当数いると思うが、以前に比べるとあまり聞かない。 それだけ、若い人が親の近くで暮らしているということだろう。 子供の数が減ったということも、影響があるはず。 こういうことを考えると、少子化ということに思い当たる。 盆というのは、祖先が帰ってくるという一種の祭り。 仏教の行事ではなく、日本だけで行われているらしい。 神道と仏教が合わさってできたものという説もある。 要は日本独自のお祭りということだ。 お盆に故郷に帰る、というのはどれくらいの人がやっているのだろう。 毎年帰省ラッシュというのがあり、帰るところがある人は、少しうらやましい気持ちもある。 もちろん、帰るのが大変だから、気の毒だという気持ちもあるのだが…。 帰る田舎があるというのは、いいことだろう。 ぼくにも、あるといえばある。 父は広島の出身で、祖母は広島にいたので、帰ろうと思えば帰れたはず。 でも、祖母は親戚の家にいたので、帰ろうとは思わなかったのだろう。 帰る、ということは、帰る家がある、ということだ。 だから、ぼくは帰ったことはない。 大学に入った時に、一度だけ一人で行った。 古い大きな木造の家だった。 田舎から出てきて、都会に住んだ世代はもちろん帰るところがある。 でもその次の世代は、親がどうするかによる。 親が帰れば、一緒に帰るし、その親が家を継ぐということになれば、もちろん帰るところがある。 しかし、親のきょうだいが家を継いだら、おそらく帰らないだろう。 日本では家系というのはそんなに大事にされない。 せいぜい、祖父祖母までしか名前は出てこない。 韓国や中国では、もっと家系は大事にされる。 4代前や5代前の名前まで言えるらしい。 日本では長男が頼りなければ、婿を取ったり、しっかりした番頭を養子にしたりして、血筋よりも実力が大事にされる。 家は大事だが、血筋は大事ではない。 それでも、盆が来たら、墓参りをする。 都会ではお寺の檀家も減って、寺も収入がない。 葬儀の時だけお寺を頼み、それで終わりというケースもある。 そろそろ、自分の葬儀のことも考えておかないといけないなあ。 |
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