考えたこと2

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終戦記念日
今日は終戦記念日。

一昨日、永遠のゼロという本を読んだ。
ゼロ戦のパイロットの話。
太平洋戦争の時に、自分は絶対に生きて帰ると言い続けた男の物語。

ラバウル、ガダルカナル戦や特攻の話。
結局当時の日本陸軍や海軍は自分たちの保身だけを考えて、太平洋戦争を続けたということだ。
実際に戦う兵隊や国民のことは考えていなかった、というのが作者の弁。
その通りだったと思う。
参謀たちは実際の戦いから遠いところから、無茶な作戦を立てて伝えてくる。
そして、自分たちが前線に出た時には、すぐに引き返す。
あるのは自分の保身だけ。
いかに、陸軍や海軍で出世するか、ということだ。
それを助けたのが日本の新聞。
大本営発表というのは、今の記者クラブで政府が流す報道と似たようなものだ。

以前、吉村昭の零式戦闘機という本を読んだが、その本に書かれている通り、ゼロ戦は乗員を守るという事を徹底的に排して、軽量化を図り、運動性能を上げたものだ。
その素晴らしい運動性能で、結局は熟練パイロットたちは命をながらえることができたという、皮肉な飛行機。
日本の軍隊の人命軽視の思想で(そんなものが思想といえるかどうかわからないが)、さすがに終戦当時は優秀なパイロットはほとんど残っていなかった。

こういう本を読むと、いかに日本が愚かな行いをしたかがよくわかる。
ドイツも同じだろう。

しかし、アメリカも同じだ。
戦争は人間の営みだ。
一方だけが絶対的に悪いことなどあり得ないと思う。
いくらかは、日本を戦争に追い込んだという側面はあったはず。

おそらく、戦争はなくならない。

これから先進国がどんどん落ちていき、新興国が強くなる。
それは面白くないことだろう。
その時に争いが起こると思う。

それはどんな争いになるだろうか。

どれほど遠い将来になるのかはわからないが、それまでに人間は賢くなっているだろうか。

今日はそういうことを考える日だ。




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