考えたこと2

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定年後の人生
ぼちぼち学生時代の同級生が定年を数年で迎える時期。

当然、大学の同級生になるが…。
早いやつは、あと3年という。

昨今、企業も調子が悪いから、何年か再雇用ということがないところもある。

会社に入ったときは、定年のことなど念頭になかった。
漠然と、定年したら後は何もしなくていいから、楽だろうくらいなことだったと思う。
何人も定年する人を見送ってきたが、だんだんと時分の番が近づくにつれて、迫ってきたなあとは思ったのだが…。
まだまだ自分の番という感じはなかった。

幸い(というか、不幸にもというか…)、ぼくは48歳で勤め先を変わったので、定年が65歳になっている(今のところは)。

しかし、あと3年で、再雇用が見込めないとなると、どうしようかな、ということになる。
年金の支給はまだだし、一体会社を離れて何ができるのか、ということだ。
まだ、定年後の就職の斡旋でもしてくれたら、ちょっとはマシだが、それもないとなると難しい。
実際、55歳を過ぎたら、定年後の年収がどれくらいで、どういう状況になるかという研修を受けるという会社も多い。
ライフプラン研修会とかいうものだ。

サラリーマンは組織の中で生きる。
そうだからこそ、集団でいい仕事ができる。
余人をもって変えがたいとまではいかないが、それなりに自分の存在価値を示してきたと思える人も多いだろう。
辞めるときの役職にかかわらず、組織のみんなはそれまでの労をねぎらってくれる。
それが組織というものだ。
長いこと勤めた人が定年を迎えるというのは、感動的である。
たいがい、送別会では長めの挨拶がある。
そこで、その人が入社してからの人生がわかる。
若いころは、初めて聞くようなことも多かった。
年齢を重ねると、一緒に仕事したこともあったり、関係する部署で知っていたりして、それなりに自らの歴史と重なってくる。

皮肉なことだが、会社で活躍した人ほど、定年後の仕事は見つけにくいと思う。
なぜかというと、その会社ならではの特殊な知識や業務を知っているということは、そういうものが必要な仕事をしたということで、おそらく活躍したのだろう。
しかし、そんな知識や業務は、一般的ではない。
一般的に、どこの会社でも必要な仕事というと、経理とか、人事とか総務(法律関係)とか、そういうものだ。

もちろん、特殊な知識や能力を持っていると、再雇用されやすいが、今はそういう知識すら要らなくなってきている。
時代の変化は急なのだ。

となると、60歳定年後の生活は難しい。
特にこの年代の男性は、地域での縁が薄く、家にいてやることがない。
身体を使って何かするというのも、なかなかできない(というか、そういう口もない)。

この状態で何をするか。
ぼくは公的なセクションの仕事がいいと思う。
公務員や教育の世界は、会社員の世界から何周か遅れている。
そこに入っていって、ちょっとでも力になれればいいと思う。

そんな制度改革はできないか。
できないだろうなあ。
既得権にすがっている人ばかりだからなあ。



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