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2006.01.23 Monday
スゲー・ムリ・ビミョー
最近、子どもがよく使う3つの言葉。
何か感心するような事を見ると、「スゲー」。 何かやりたくないことを頼むと、「ムリ」。 何か良くないものを見ると、「ビミョー」。 この3つは僕らが子どもの時には使っていなかった言葉だ。 野球などを見ていて、ファインプレイがでたら、「スゲー」という。 それ自体は「すごい」がなまっただけなのだが・・。何となくニュアンスが違う。 「すごい」には、「すごぉい」「すっごい」や「すごいなあ」のバリエーションがあったし、時によっては「おー、すごい」というように感動を表す感じがあった。 今の「スゲー」は言い方が変わらない。いつも「スゲー」なのだ。 言われた方も、「スゲーで片づけんといて!」と言いたくなる場面がある。 「ちょっと、それ取って」と頼んだら、「ムリ」という。 無理なのではなくて、やりたくないのだ。「イヤ」と言えばいいと思うのだが、「ムリ」という。 自分の意志としてイヤと言っているのではなくて、不可能だ、というニュアンス。 これは、おかしい。 いつも、「ムリなことないやろ」とつっこんでしまう。 歌番組を見ていて、「この曲はどうや?」ときくと、「ビミョー」という。 「ビミョー、てどっちやねん?いいのか、悪いのか?」ときくと、「ビミョーは悪いということや」。 ビミョーというのは「微妙」ということで、どちらか判断がつかない、というふうに思っていたが、そうではないらしい。 良くないことを、良くないと言わず、「ビミョー」というのは、不要な摩擦を避けようという知恵なのか・・。 何となく、この3つの言葉を聞くと、今は人とのつながりが薄くなっているような気がする。 スゲー・ムリ・ビミョー・・どう思いますか? |
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