考えたこと2

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じゃないよね?
英語のドラマや映画の字幕を見ていて、いつも「これはむずかしい」と思うことがある。
前に書いた、標準語の数字のアクセントみたいなものだ。

否定疑問文。これだ。

「君はアメリカ人だよね?」と聞かれたら、「いや違う」と答えればいい。
"No."でいいのだ。

しかし、「君はアメリカ人じゃないよね?」と聞かれたら、「そう」と答えたい気持ちが強い。
つまり、"Yes."と言いたい。「そう、アメリカ人じゃないよ」

ニュアンスがわかりにくいので、関西弁で書くと、
「おまえ、アメリカ人ちゃうやろ?」
「そらそうや、ちゃうがな。」
やっぱり、イエスで答えることが多い。

よく、そんな場面がドラマに出てくる。
ところが、答えは"No."になる。

問いを肯定するのに、答えは"No."という。

「君はアメリカ人じゃないよね?」(Aren't you an American?)
「そう。」(No.)
これが自然な会話になる。

いつも、そういう場面で「え?」と思う。

明らかに犯人ではない人に向かって、「犯人じゃないよな?」というような場面で、相手が「ノー」というと、一瞬「え、この人犯人やった?」と思う。でも、字幕を見ると「違う」という文字が出ている。

こういうのは、なかなか身につかない。

面白い英国人で、日本人が否定疑問文が苦手なのがわかっていて、わざと否定形で聞くヤツがいた。
ついつい、"Yes"と答えると、大げさに"Yes?"と言ってびっくりしてみせる。
いやいや、この"Yes"は"No"のことだ、とあわてて言うと、笑いながら「わかってる」と言われた。

くやしい。

しかし、最近日本語がたどたどしい外国人がよくテレビに出てくるが、彼らは否定疑問文で間違わないのだろうか?
きっと間違うはずだ。

「この答えは、Aではないですね?」
「いいえ」
「ブー。間違いです」
「え、Aではないんでしょ?」

でも、テレビなどでは否定疑問みたいなややこしい質問はしないから、こんな事は起こらないのか。

否定疑問文に自然に答えられるようになったら、英語も一人前かもしれない。

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