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2006.01.19 Thursday
思いつき薬
こないだ読んだ、外山滋比古の「思考の整理学」にも出ていたが、昔の中国のエライ人が、考え事をするのに適した場所を3つ挙げていて、それを「三上」という。
馬上:馬に乗っているとき(今で言うと、電車の中とか、車の中とか・・・) 枕上:寝るとき 厠上:トイレの中 この3つが考え事に適している、という。(いい考えが出てくる) 僕がメモを置いているのはトイレと枕もと。 寝る直前やトイレでゆっくり座って新聞を読んでいるとき、ふと思いつくことがある。 最近はクルマ通勤になったので無理だが、以前電車通勤しているときには、帰りの電車の中では読書かメモ書きだった。 電車通勤の頃には、たくさんのメモを電車の中で書いた。 一昨日、寝るときに、いったん暗くしてから、これはいい、という事を思いついてまたスタンドをつけてメモした。 その時は、メモするまでもなく覚えている、と思っていたが・・・。 今朝、それを思い出そうとして、思い出せず、メモを見た。なるほど。 何かを思いつこうとすると、出てこない。あせると、よけいに思いつかない。 電車、クルマ、寝るとき、トイレ・・・ぼんやりしていると、何かが出てくる。 お風呂につかっているときも、出てくるのだが、お風呂では紙に書けないので難しい。 ぼんやりすると、脳のシナプスが自由になって、いつもと違う回路ができるのか、ほこりをかぶった引き出しが、ゆるんで開くのかもしれない。 脳の研究が進んでいるが、記憶や思考のメカニズムがわかってくると、「思いつき薬」などというものも、できるのか。 何かアブナイなあ。 創作にいきづまって、麻薬に溺れた作家やアーティストもいたし・・。 やっぱり、トイレと枕のメモだ。 |
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