考えたこと2

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プラモ屋
昔よくプラモ屋に通った。

XX模型というような名前の店。

ガラスのショーウィンドウに、実際に店の主人が作ったプラモを飾ってある。
名人芸で作り、色もプラカラーですごくきれいに塗っている。
ショーウィンドウに頭をひっつけて、見入ったものだ。

小学校低学年の時は、プラモデルというと、戦艦・戦闘機・戦車・潜水艦・自動車など、実在したものが多かった。
高学年になると、アニメの影響で、マンガの主人公などが出てきた。
モーターでちゃんと二足歩行するロボットもあった。一度、誕生日にそんなロボットのプラモをもらって、長いことかけて作った記憶がある。あまり上手に歩けないが、スイッチを入れて動いたときは感動した。

今はプラモデルの金型精度が上がったし、素材もしなやかになったので、部品を接着剤でつけなくても、パチンとはまって、ひっつくようになっている。
昔は精度が悪くて、おまけに接着剤(セメダイン)でひっつけないといけなかったし、つけると、位置がずれたりしていた。
バリも多くて、爪切りで切りとらないと、接着面がきれいに平面にならなかった。
それでも、作るのが楽しくて、小遣いをもらうと、すぐにプラモ屋に走っていった。

細かい部品が多く、きれいに作るためには接着剤の付け方を注意して、じっくりやらないといけなかったし、接着するときに、息を止めてじっと押さえておくなど、かなり難しい作業だったと思う。

プラモデルは、昭和30年代生まれの子どもが、手先が器用になるのに貢献したはずだ。

今の子どもたちは、不器用な子が多いように思う。
数年前、小学生が凧づくりをするのを手伝ったが、たこ糸が上手に結べなかったり、割り箸の中心にたこ糸を結ぶということができなかったりして、驚いた。

いつの頃か、接着剤にシンナーが含まれている、ということでプラモデルは下火になった。
実家の近所のプラモ屋も、今はもうない。

プラモデルの箱がうずたかく積まれていて、その中に初老のおじさんが座っていた。

今の子供らは、店のポイントカードを持って、ゲーム屋に通っている。
古くなったゲームや機械は中古で売る。

プラモ屋が懐かしい。


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