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2006.01.08 Sunday
今どきの歌は
去年の大晦日は子どもも大きくなったので、久しぶりにレコード大賞と紅白歌合戦を見た。
ふだんほとんどテレビを見ないのと、新しい歌をほとんど聞かないので、若い人はほとんど知らない歌手ばかり。 かろうじて、子どもの影響で、ポルノグラフィティ、ミスターチルドレン、aikoあたりは知っている。 レコード大賞は、倖田來未の「Butterfly」に決まった。 倖田來未も「Butterfly」もどっちも初耳だが、えらい格好で歌っていましたね。 ニュースを見ると、「セクシーな衣装と激しいダンスが評判を呼び・・」と書いてあったが、その通りだった。 本人以外にたくさん出てきたが、みんなコーラスをするわけでもなく、ただ踊っていた。 ダンスが売り物になる時代になったんですね。 そう思ってみると、しかし、マイケル・ジャクソンのスリラーなんかと比べると、まだまだ落ちるような気がするけど・・・。(ちょっと古い?) 最優秀新人賞はAAAというグループ。財務状況の格付けのAAA(トリプルエー=優秀)からグループ名にしたのかと思っていたが、違った。Attack All Aroundの頭文字をとったとのこと。 知らなかったでしょう? 8人組で、とにかく、歌よりもダンスの方がメインという感じだったが・・。 グループ名もむずかしくなった。 ラルク・アン・シエルというグループがあるが、これはフランス語で「虹」のことらしい。 L'arc en ciel=The arch in (the)sky・・・「空のアーチ」ということかな。 だいぶ前に、スピッツのロビンソンというのがはやったが、その時は、唄を聞いても、どちらが題名で、どちらがグループ名かわからなかった。ロビンソンがグループ名のような気がしたが・・・逆だった。 時代としては、中森明菜くらいまではよく知っているのだが・・・。 歌番組になると、ギターを出してきて、曲が始まると合わせて弾いたりするのだが、最近の歌はむずかしくなった。 以前、どこかで、カラオケの影響で歌がむずかしくなった、という記事を読んだことがある。 カラオケで歌うためには、もとの歌を聞かないといけない。 もとの歌がむずかしいほど(歌いにくい=覚えにくい)、何度も聞かないといけない。 何度も聞かないといけない歌ほど、CDを買うことになる。 だから、むずかしく作る・・。 ちょっとうがった見方だが、それもあるのかもしれない。 とにかく、やたら転調が多い。 はっきりとした転調ならともかく、曲の一部で、もとのキーからはふつう出てこないような和音になる。 むかし、ポール・アンカが歌った「ダイアナ」みたいに、コードを4つほど覚えたら弾ける、というような歌はほとんどなくなったのではないか。 子どもの歌本を見ると、キーもややこしいのが多くなった。 変ホ長調(Eb)とか、変イ長調(Ab)とか、ロ長調(B)とか・・五線譜にやたらシャープやフラットがたくさん並んだものが多い。 ま、これは歌う人の音の高さに合わせるので、仕方ない面はあるけど、昔の曲は(といっても、1960〜70年代だが)シャープやフラットは2つくらいまでの曲が多かった。 とにかく、今どきの歌は弾くのも、歌うのもむずかしくなったということだ。 それだけ、日本人の音楽に対するウデが上がった、ということなんだろう。 若い人はすごい、ということか。 |
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