考えたこと2

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書き初め
子供の頃、習い事はキライだった。
ヤマハのオルガン教室に一日行って、やめた。これは今でも後悔している。

そんな僕でも、3年間(小学校の2年から4年まで)通ったのが習字。
学校の近所で、おじいさんが一人で教えていた。
畳の10畳くらいの部屋に小さい文机を10個くらい教室風に並べて、書いては、先生のところに持っていって見てもらう、というところだった。

何とか流の免許を持っておられたのかどうか・・わからない。
習字もされるし、水墨画も水彩画も描くし、俳句もひねる、という先生だった。
年に2回ほど、俳句も作って持っていって、見てもらった。

僕が習っていた当時で、60歳くらいだったのか・・もう少し若かったのか・・。

とにかく、落ち着きのない子供だったので、習字を習わせたら少しは落ち着くか・・ということで親は行かせたらしい。

そのせいで、今でも習字は馴染みがある。

数年前、子供の書き初めにつき合って、久しぶりに習字をした。
今年も、同じパターン。
以前、子供が書くのを見てびっくりしたが、今は墨をすらない。一応、習字セットに墨は入っているが、いきなりすずりに墨汁を入れる。
やっぱり、習字をするときには、墨を擦らないとダメ。
墨を擦りながら、心を落ち着ける。

授業の時間が足りないのかもしれないが、小学校でも墨を擦るところからやらないと・・・。
いきなり筆を持って、半紙に字を書くのはちょっとむずかしい。
習字は墨を擦るところから始まるのだ。

おまけに、筆を鉛筆と同じように、ねかせて書こうとする。
ちゃんと、筆の持ち方を教えないと・・・と数年前にぼやいた事を思い出す。

一年に一度、習字もいい。

今年も、書き初めは「一期一会」。

ちゃんと部屋に貼っておくことにする。

習い事、もうちょっと子供の時にやっとけばよかった・・と思ってもあとの祭り。

去年始めた習い事のギター、もっとがんばろう。


| | 考えたこと | 20:31 | comments(2) | trackbacks(0) |
It's a fine day today.
前から面白いと思っていたことを思い出した。

「あー、あー、本日は晴天なり、本日は晴天なり。ただいまマイクのテスト中。」、このフレーズは誰でも聞いたことがあるフレーズだと思う。
何で「本日は晴天なり」というのか、知ってますか?

Wikipediaによると、

「マイクテストで使われる音声の決まり文句として「本日は晴天なり」がしばしば用いられる。これは英語の"It's a fine day."を直訳したものとされている。英語の原文だと音声の周波数成分が満遍なく含まれていると考えられるために用いられたとされるが、これを日本語に置き換えると当初の意味を失ってしまっている。」

とのこと。

最初にこの言葉を聞いたのは、小学校の運動会あたり。
何でこの言葉なのか、初めて聞いたときは不思議に思ったはずだ。
たしかに、運動会の日は晴れていたような気もするが・・・。

「本日は晴天なり」という文語調も聞き慣れない。
でも、ずっとそれを聞いているうちに、マイクテストはこの言葉を使うもの、という回路ができてしまった。

明治時代?に、初めてマイクロホンと拡声器が日本に輸入されたときに、きっと外国の技術者が来たんだろう。
設置し、電源を入れ、おもむろにマイクに向かって、外国から来た技術者は言う。

"Mic test, Mic test. It's a fine day today. Mic test..."

聞いていた日本の担当者(これはきっと政府の役人だったはずだ)は、「これは何をしているのか?」と聞く。
外国の技術者は言う。

「おお、これはマイクのテストをしているのだ。マイクがちゃんと働いて、拡声器から声が出るかどうかを試すときにはこのようにするのだ。」

役人は、通訳に確認する。

「さっきは何といったのか?」
「本日は晴天なり、と言いました。」
「なるほど、マイクのテストの時には、本日は晴天なり、と言うのだな。よし、この手順をちゃんと書きとめておくように・・。」

これは想像だが、こんな瞬間が歴史の中にきっとあったんだと思う。

この時に、「なんで本日は晴天なりと言うのか」と外国の技術者に聞けばよかったんだろう。
それを聞かなかったばっかりに、今や日本中でマイクテストの時には、「本日は晴天なり」と言っている。

日本で最初にマイクテストをした場所はどこなんだろうか。
タイムマシンがあれば、その瞬間を見てみたい。

やっていることの意味をわからずやっていること・・考えてみると面白い。


| | 考えたこと | 00:02 | comments(0) | trackbacks(0) |