考えたこと2

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男女共用トイレ
アリー・マイ・ラブに出てくる、オフィスの社交場(井戸端会議の場所)は男女共用のトイレ(以下、ユニセックスのトイレ)である。

実際に、シカゴの空港内にあった。
あれは2001年だったか・・・。
その時は、男性用、女性用とユニセックスがあったので、男性用を使った。
あとで、アメリカ人の男性に、ユニセックスのトイレは入りにくくないのか?ときいたが、「別に・・・何ともない」とのことだった。

出張で、アメリカの会社に行ったときに、スタッフの中で、男性から女性に変わった人がいる事を聞いた。
そのスタッフは(便宜上、スージーという名前にしておく)、上司に相談して、女性に変わる事を了承してもらったとのことだが、そのことが決まると同時に取締役会を開いて、対応を決めたらしい。
その時に、初めてできたのが、ユニセックスのトイレ。

社内に一つだけあって、スージーはそこを使っているらしい。

なぜかというと、スージーが男性だった事を知っている女性たちが、一緒のトイレはイヤだ、という事になり、一方スージーは女性になったのだから、男性のトイレはイヤだ、ということになるからだ。
そういう経緯で、ユニセックスのトイレができたらしい。

なるほど、そういう事でユニセックスのトイレができたのか・・と納得した。

空港など不特定多数が使う場所で、ユニセックスのトイレを作るのは、純粋に合理的な理由もあるだろう。
片方が空いていて、片方が混む、という状態を防ぐ事ができる。
だいたい、女性用が混むから、全部を個室にして、ユニセックスにしてしまえば、ムダは省ける。

しかし、利用人数が決まっているオフィスのような場所で、ユニセックスのトイレを作るというのは、場所の節約の効果はあるものの、全部を個室にする事のコストの問題もあるだろうし、女性と男性が隣同士で用を足すのもなんやなあ、という事になる。
(第一、アメリカのトイレは扉の下の方が空いていて、下ろしたズボンとか靴が見える。)
だから、一般的には、性転換する人がいる事くらいしか、ユニセックスのトイレを作る動機は考えられない。

日本では、まだ、大きな会社でユニセックスのトイレを持っているところは少ないだろう。(というか、無いのでは?)

もし、自分が上司で、部下から、「すいませんが、私は来月から女性になります。」と相談を受けたらどうします?
「はぁ、そうですか。」としか言いようがない。
「やめときなさい」という権利も、理由もないし・・。

でも、人事部などは大騒ぎになるだろう。
性転換を理由に退職を迫る事もできないだろうし、第一、就業規則に、性別を変わったときの規則など無いのだ。
想定外、という事になる。

聞いたら、スージーには妻も子どももいるとの事。
何ともいえないなあ。

やっぱり、ユニセックスのトイレが井戸端会議の場所になるのは、アメリカでもまだまだドラマの中だけなのではないか。

アリー・マイ・ラブを見ていると、楽しそうだが・・。



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