考えたこと2

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大衆の怖さ
朝ドラの「ブギウギ」は今日本が戦時体制に入ったところをやっている。
ヒロインは梅丸楽劇団に所属しているのだが、どんどん警察や軍部の圧力でショーができなくなっている。
「贅沢は敵」とか「敵性用語」などという言葉も縁遠くなってしまったが、それらが出てくる。
平成以降の人たちには、もう過去の遺物になっている言葉。

ドラマの中で、サキソフォンは「金属製先曲がり音響出し機」と言われていた。
ギャグではない。
そんなバカなことを、大真面目にやった歴史があったということだ。

歌劇は観客も減り、バンドメンバーも、ヒロインもショーをやっている実感がない。
当然、経営も苦しくなってくる。

こないだの場面では、ショーが終わって帰りに事務所に寄って、責任者にヒロインが詰め寄る場面があった。
経営は苦しい、と責任者はいう。
お客さんも気の毒だし、警察や軍にもっと実情を言ったらどうか、という言葉に対して、彼は机の下から大きな箱を出してきて、中の紙を机の上にぶちまける。
それは、梅丸楽劇団に対して、大衆の苦情が書かれたものだった。

要は、一般大衆の声のほうが警察や軍よりも怖いということだ。
きっかけが警察や軍であって、それに煽られた大衆が「こんなものを戦時下でやるべきではない」ということを投書しはじめる。
そうなると、一般大衆のほうが暴力的だ。

しかし、過去のことだと笑っていられない現実がある。
マスコミや「専門家」による煽りは、古くは「安保反対」の学生運動、新しくはコロナでもあったし、放射能や原発でもあった。
原発やコロナはいまだに反省されない。

戦後、大衆はコロッとアメリカ製の民主主義に賛同した。
警察や軍は悪者になって、非難された。
最も非難したのは、大衆だったのだろう。
それが「安保反対」につながった。

結局日本人は昭和初期から何も変わっていないのだ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:29 | comments(0) | trackbacks(0) |