考えたこと2

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弓木英梨乃
最近テレビは録画した時代劇やアニメ映画、海外ドラマの再生機になって、いわゆるテレビ番組はほとんど見なくなった。
ネットを見ていると、いろんなギタリストがいる。
こないだInstagramで弓木英梨乃という女性ギタリストを見つけた。

この人は若いのにすごくうまい。
テクニックもすごいのだが、それよりも屈託なく音楽を楽しんでギターを弾いているという姿がとてもいい。

ぼくらの若い頃のギターは、いろいろな屈託があった。
ジョーン・バエズやボブ・ディランなどが反戦歌を歌っていて、そういう色がついていた。
昔の新譜ジャーナルなど、そういう曲ばかりだったなあ。

エレキギターは当初は不良の持つものと言われたりして禁止されていた。
四畳半フォークなどと言われた時代も、安保反対の色が薄くついていたと思う。
そんな時代だったから、レコードが売れたりするとコンサートで「自己批判しろ!」などと言われたのだ。

そのせいか、男性のギターYoutuberには「ギター道」を感じさせる人もちらほらいる。
道は極めるものなのだ。
そのためには、修行をしないといけない…、という感じのギタリスト。
少なくとも、ニコニコしながら、「ギターって楽しい!」というような男性ギタリストは少ないと思う。

しかし、彼女はいつも笑顔で、「ギター道を極める」などという感じは全くない。
ギターを習っていたりしたそうだが、本当にギターを弾くのが好きで好きで仕方ない、という感じ。
あれから50年ほど経って、ついにそういう色が取れたのだ。
本当に楽しそうに弾いていて、見ていてこちらまで楽しくなる。

若いときからステージに立ってプロの活動をしている。
実力は文句ないのだ。

特にうまいのは、リズムギター。
カッティングというのだが、単にコード伴奏をするだけではなく、そこに単音のオカズをいれる。
さらに、それをリードに繋げていく。

リードギターもリズムにノッて上手に弾く。
見ていて気持ちがいい。
ギターもたくさん持っていて、それを紹介するYoutubeの動画を見ても、ギター愛が感じられる。

キリンジというバンドで一時メンバーとしてギターとボーカルをやっていた。
でも、今年の6月にクアラルンプールの音楽学校に留学して、しばらくは日本での活動は休止とのこと。

ギタリストの高齢化ということを2018年に触れた。
たった3年ほど前だが、あの頃はYoutubeをほとんど見なかった。
それは完全に間違いだった。
若いギタリストはたくさんいるが、ぼくが知らないだけだった。
そんな若い人たちはテレビに映らないところで活躍していた。

本当にテレビの世界は高齢化している。
見る方も、出る方も高齢化なのだろう。
テレビの世界とネットの世界は交わらない。

世の中は、テレビを見る人と、見ない人に分断されてしまった。

弓木英梨乃を見ていて、そんなことも思った。





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