考えたこと2

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人工光合成
人工光合成はCO2削減の決め手だという。
たしかに、CO2を取り込んで、デンプンと酸素を排出するのだから、積極的CO2削減になる。
多くの手は、もともとCO2を出す量を今より減らす、というだけだから、これを「決め手」という気持ちもわかる。

身の回りの多くのものはプラスチックで、これは石油から作られる。
今まで掘り出した石油は1兆リットルもあるらしい。
いったいどれくらい埋蔵されているのだろうか。
いつかはなくなるはずだが、シェールオイルなど新たな掘削方法も出てきて、しばらくは持ちそうだが…。

石油がなければ、ぼくらの暮らしは全く違っていただろう。
20世紀の人類の繁栄は、石油のおかげだったと言ってもいい。
エンジンもできなかっただろうし、ポータブルなエネルギー源がないから、クルマも飛行機も船も難しかったと思う。
世界はもっとローカルなものになっていたのではないか。
それが今より不幸せかどうかはわからないが…。

その20世紀の繁栄の反動が温暖化ということなのだ。
21世紀に入って、2030年までに石油に由来するエネルギー需要は、今より4割以上増えるという予想もあるとのこと。
再生可能エネルギーは、エネルギー密度が低すぎて実用にならないし、口では対策と言っていても、なかなか実行に移すのは難しい。

人工光合成ができれば、火星に酸素を作り出すことも可能だ。
「夢のようなエネルギー源」とも書いてあった。

この分野では、日本は結構頑張っている。
ここにも何度か書いたことがある。
国家プロジェクトもあるし、企業の研究所も頑張っている。

効率の低いものならできている。
しかし、実用に堪えるものはまだまだ。
植物のやっていることを真似するのは難しい。
生物はまだまだ人知を超えたものなのだ。

植物の緑の葉がやっていることを解明して、効率の高い人工光合成を可能にする。
これは間違いなくノーベル賞。

夢がある研究だぞ。



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