![]() |
2019.10.07 Monday
アシストスーツ
ロボットが進化して人間の代わりになるというのは、コストの問題や人の問題でまだまだ先になると思う。
それよりも、人間とロボットのハイブリッドが早い。 具体的にはアシストスーツというやつだ。 身体につけて、力を補助したりする。 重いものを運んだりする仕事にはピッタリ。 今までのものは重厚長大で、身につけたら動きが鈍くなったりしたようだが、最近のものは良くなったらしい。 運搬や介護などの分野で使われているとのこと。 期待されるのは、労働力人口を増やすことだ。 年をとって何が変わるかといって、一番大きいのは体力が落ちること。 目も悪くなるし、もの覚えも悪くなるのだが、そのへんは何とかなる。 しかし、歩けなくなるとか、力がなくなるとかいうのは、どうしようもない。 労働できる高齢者が増えると、長くなった人生で働く時間も増やすことができる。 アシストスーツは2つに分かれる。 電池とモーターを装備して、自ら力を出すアクティブタイプが新しいもの。 それらの動力を使わないものはパッシブタイプと言われる。 電池や軽量素材(アルミやマグネシウム)、モーターの進化で実用化されてきた。 市場規模でいうと、「調査会社の米ABIリサーチによると、アシストスーツの世界市場は、18年時点で約215億円だが28年には約6500億円になる見通し」とのこと。 日本で作っているのは、アトウンやサイバーダインという会社。 ここでも自動車産業の裾野が活躍している。 自動車の低燃費化のために、軽量化が進んでこういう素材が開発されたり、電動化でモーターの技術も進歩したのだろう。 自動車関連の会社で、これからアシストスーツやロボットなどに鞍替えするところも増えてくるに違いない。 年をとって歩けなくなった人も、アシストスーツが安価になれば出歩くことができる。 認知症の対策にも役立つ。 日経の記事によると、両手でギターを弾きながら、譜面をめくったりすることもできるようになるだろうとのこと。 これは人間の機能拡張型と言われるらしい。 3本目の手が使えるということだ。 ロボットもさることながら、アシストスーツの未来は明るいように思える。 今のうちに株を買っておくのも、いい考えだ。 自動車に並ぶ産業になってほしい。 それが日本のものづくりを支えることができるかもしれない。 |
![]() |