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2019.10.31 Thursday
本を読むこと
つい先日、相談に来た学生に読書を勧めたら、本を読んで会社というものの見方が変わったと言っていた。
就活に関する「手紙屋」という本だったが、評判がよく、単なるノウハウ本ではない物語。 ぼくも電子書籍で読んだが、まあまあよかった。 やっぱりまとまった文章で読む本はいい。 現代人はネット中毒だ。 電車に乗っても、ほとんどの人がスマホで何かをしている。 始終ネットにつながって、何かを見ている。 でも、ツイッターなどに代表されるSNSは、自分の好みの情報しか入ってこないし、そのレベルも自分が選んで、わかるレベルになる。 今みたいにスマホが一般的になる前は、電車の中で本を読んでいる人もいた。 読み物がスマホになって、活字を読んでいる人の数は減ったとは思わないが、質は変わったと思う。 ネットの読み物には即効性を求めてしまう。 スキマ時間に読み始めて、ちょっと長いなと思ったり、最初の部分で興味を失うようなことが書かれていると、もう読む気がなくなる。 そうすると、飛ばして次を探す。 今やニュースも読み物になって、書く方もそういう書き方をする。 どうしても、センセーショナルな方向に行く。 フェイクニュースが生まれるのも、こういう土壌があるからだろう。 それに対して、本は題名を見て、目次を見て、どういうことが書いてあるのかということが大まかにわかっている。 もともと、読みたいという動機もある。 同じ著者の本を読んでいれば、なおさらだ。 スキマ時間で何かを得ないといけない、というものではない。 こういうところが、ネットの読み物と本の違いだろう。 ネットの読み物には、どうしても「暇つぶし」という側面がある。 歳をとると、本を読むほうがいいと思う。 わざわざつぶさなくても、いくらでも暇はあるからだ。 そういうぼくも、ついつい暇つぶしにネットの記事を読む。 よくないと思いつつ…。 |
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