考えたこと2

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やっぱり東大はえらい
ぼくはずっと、割合のわからない大学生のことを書いている。
それに関する本も何冊か買っている。
著者に直接メールを書いて、返事をもらったこともある。

こないだ、梅田の駅を出たところにあるBook1stの前に「東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!」という本が出ていた。
表紙に「たちまち15万部突破」などと書いてあったし、通路側にたくさん並んでいたので、朝行く途中に買った。
ちらっと見ると、中学の数学を復習というようなことが書いてあったので、ちょうどいいか、と思ったのだ。

しかも教えるのは東大の現役の先生。
夏の講座を控えて、これならいける、と思った。
しかし、結果は大失敗。
やっぱり東大はエライから、割合などわかっている前提だった。
まずは2次方程式、そしてグラフ、図形(ピタゴラスの定理)、おまけに微分・積分という構成。
もう少し中身を吟味して買えばよかったのだが…。

この本自体はいい本だと思う。
文系といっても、割合くらいは常識として知っている前提だが、それらの人たちに対して中学の数学とはこういうもの、ということを教えている。
アマゾンの書評でも星5つが並んでいる。

まあ、小学校では算数はできたけど、中学以降は数学を面白いとは思わず暗記物の様に勉強した、という文系の大人たちにはいいのだろう。
しかし、ぼくが対象としている大学生には難しい。

割合の意味をどう伝えるか。
それを作業としてやっているうちに、身についていくと思うのだが…。
当たり前だが、そういうことには触れられていない。

さすが、東大の先生だ。

それでいいのだ。
東大には、割合の意味がわからないような生徒はいない。

これが正常な姿なのだ。




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