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2019.07.04 Thursday
フェイクレビュー
通信販売でものを買う機会が増えた。
通販といえば、大昔の少年漫画に載っていた通販が懐かしい。 いかにもバッタモンという感じのものだった。 ぼくは買ったことはなかったが、会社の後輩が「極真空手の通信教育の教材」を買った話を聞いたことがある。 袋とじになっていて、一つずつ課題をやっていくという形式だったらしい。 その一つは、砂場で砂に向かってパンチをするというようなもの。 大笑いした覚えがある。 ネットの仕組みと宅配のインフラが整って、可能になった。 宅配の部分は人に負っている部分があって、大変なのはわかっているが…。 最初は本の通販だった。 本はどこで買っても同じクオリティ。 買いに行く手間を考えると、買いたい本が決まっているなら、店舗で買っても通販で買っても同じ。 それでアマゾンは大きくなった。 どんどん扱い品目を増やして、今のようになった。 ロングテールという言葉がある。ネットによると、 「主にネットにおける販売に置いての現象で、売れ筋のメイン商品の売上よりも、あまり売れないニッチな商品群の売上合計が上回る現象のこと」 通販のメリットは在庫をたくさん持てることと、消費を検索して見せられること。 それによって、あまり売れない商品も揃えておいて売ることができる。 今やアマゾンはGAFAの一角を占める企業になった。 通信販売がこんなに普及したのは、技術の進歩もあるが、一つにはレビューという口コミを見られるということもある。 買った人が感想を書いている。 いろんな口コミサイトがあるが、アマゾンのレビューもその一つ。 実際に物は見られないが、他の人の意見を参考にすることができる。 ぼくも何度かアマゾンからレビューの依頼メールが来た。 こちらは書くほうだ。 よければいいと書くし、失敗なら失敗と書く。 なかなか星5つはつかない。 でも、最近はおかしなレビューもある。 特に中国製の商品に、明らかに日本人が書いていないレビューがあったりする。 こういうのはまだオカシイとわかるだけマシだ。 でも、どんどん巧妙になってきていると思う。 インターネットの仕組みは、性善説で支えられているところがある。 フェイクニュースなどは流さない、という思いだ。 それでも、それを悪用する人たちが出てくる。 大きなところでは、国の将来を決めるようなフェイクをすることだが、小さなところでは千円ちょっとの商品のレビューも同じこと。 たくさんのネットを支えている人たちは、もちろん性善説の人たちだと思う。 グーグルの仕組みが素晴らしいのは、信頼のおけるサイトはみんなが見る、という思想が機能しているからだ。 ぼくは、それを悪用してフェイクを流すような人たちは論外だと思う。 でも、そうも言っていられなくなった。 フェイクする側もどんどん工夫をし始めたし、見破る側もそれを上回る努力をしないといけなくなった。 いたちごっこだ。 というわけで、アマゾンの不正レビューをチェックするアプリができたらしい。 いくらアマゾンがディープラーニングで頑張ってフェイクを削除しても、追いつかないので、アマゾンで買い物をよくする人が作ったアプリ。 わりと正確だという記事が出ていた。 「レビュー探偵」という。 今度使ってみようと思う。 |
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