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2019.07.07 Sunday
やっぱり東大はえらい
ぼくはずっと、割合のわからない大学生のことを書いている。
それに関する本も何冊か買っている。 著者に直接メールを書いて、返事をもらったこともある。 こないだ、梅田の駅を出たところにあるBook1stの前に「東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!」という本が出ていた。 表紙に「たちまち15万部突破」などと書いてあったし、通路側にたくさん並んでいたので、朝行く途中に買った。 ちらっと見ると、中学の数学を復習というようなことが書いてあったので、ちょうどいいか、と思ったのだ。 しかも教えるのは東大の現役の先生。 夏の講座を控えて、これならいける、と思った。 しかし、結果は大失敗。 やっぱり東大はエライから、割合などわかっている前提だった。 まずは2次方程式、そしてグラフ、図形(ピタゴラスの定理)、おまけに微分・積分という構成。 もう少し中身を吟味して買えばよかったのだが…。 この本自体はいい本だと思う。 文系といっても、割合くらいは常識として知っている前提だが、それらの人たちに対して中学の数学とはこういうもの、ということを教えている。 アマゾンの書評でも星5つが並んでいる。 まあ、小学校では算数はできたけど、中学以降は数学を面白いとは思わず暗記物の様に勉強した、という文系の大人たちにはいいのだろう。 しかし、ぼくが対象としている大学生には難しい。 割合の意味をどう伝えるか。 それを作業としてやっているうちに、身についていくと思うのだが…。 当たり前だが、そういうことには触れられていない。 さすが、東大の先生だ。 それでいいのだ。 東大には、割合の意味がわからないような生徒はいない。 これが正常な姿なのだ。 |
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