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2018.06.21 Thursday
A man at the height
フランスの映画というと、昔はよくやっていた。
ジャン・ギャバンが出ていたギャングものや、アラン・ドロン、ジャン=ポール・ベルモンドなどが当時のスターだった。 何となく暗い雰囲気のある、いかにもフランス映画、という感じだった。 でも最近はアメリカ映画に近づいたと思う。 スジの運びや絵がハリウッドだ。 こないだ、A man at the heightというフランス映画をWOWOWでやっていた。 去年公開された作品。 原題はフランス語(Un homme à la hauteur)だったが、それを英語に訳したらこうなる。 「その背丈の男」という感じか。 金髪の女性弁護士が離婚し、もう一度恋愛するというストーリー。 スマホを置き忘れて、固定電話に拾った男から電話がかかってきて、付き合い始めるのだが、その男が身長140センチ足らずだったという話。 設定、スジの運び、絵の作りなど、どれを取ってもハリウッドだ。 あれを見ていると、マルセイユがカリフォルニアにあるのかと思ってしまう。 出てくる車はフランス車が多いが…。 もちろん、面白い映画なのだが、なんだか寂しい気もする。 ハッピーエンドで予定調和。 女優(ヴィルジニー・エフィラ)はきれいだ。 コメディアンだった男優(ジャン・デュジャルダン)もうまい。 せっかくフランスで作るのだから、もうちょっとひねってほしいと思うのは自分勝手か。 こういう映画なら興行的に儲かるのだろう。 いい映画だったが、ちょっと残念だった。 |
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