考えたこと2

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日本人の宗教
アメリカのドラマで、牧師が亡くなり彼の教会で葬儀が行われるところを見た。
彼と仲が良かった若い信者が、彼のことを話し、バックでオルガンが演奏され、ゴスペルを聖歌隊の女性が歌い始めた。
明るい曲調の歌。
歌詞は天国に行くというようなものだ。
途中から葬儀の参列者も手拍子を打ち、みんなで歌い始めた。

有名な「聖者の行進」も、葬儀のときの歌だと聞いた。
つらい現世と別れ、楽しい天国に行くのだから、明るい歌なんだと聞いた覚えがある。
説教の途中で合いの手が聴衆から入ったり、なかにはオルガンではなくバンドがいる場合もある。

キリスト教はいろんな形になって、伝わっている。
主にアメリカ南部の黒人教会は、リズミカルで聴衆が一つになって歌うというようなもの。
ああいうのを見ると、宗教っていいなあと思う。
市民のコミュニティにもなっているし、毎週日曜日にやっているのだと思う。

日本人は、みんなで集まって説教を聞き、歌を歌ったりすると、うさんくさいという気持ちになる。
宗教を信じていないというか、警戒しているのだろう。
ぼくもそういう思いはある。

でも、アメリカの黒人教会を見ると、そうは思わない。
この年になると、ああいうのはいいなあと思える。

仏教の葬式はお金がかかるし、あまりありがたくない。
ぼくらは、普段ほとんど宗教活動をしていないし、お寺に縁がないのだから、仕方がない。
葬式の時だけ、お寺にお経をあげてもらうというのが大方の考え方だ。

こないだ会社の人と話をしたが、その人の妹さんがキリスト教に入信し、母親もキリスト教になったらしい。
本人は、父親の仏教を継ぐつもりらしいが、父親は一族の先祖代々の墓に入っており、ほとんどつきあいもない。
母親は妹の行っている教会の墓地とのこと。
息子たちは仕事の関係で二人とも東京に行っており、帰ってくるとも思えない。
だから、自分の墓はいっそのこと東京でマンション型の墓にしようか、と言っていた。

その時に、妹さんから聞いた話として、キリスト教にしたら戒名もないし、葬儀も安くつくと言っていた。
ぶっちゃけた話だが、さもありなんと思う。

でも、日本のキリスト教は残念ながらゴスペルは歌わない。

ぼくらは親の流れで仏教で墓に入るような気がするが、若い世代はどんどん離れていくだろう。
寺はどんどん庶民から離れていく。
まだ神社の方がマシだ。

日本の宗教はどうなっていくのだろう。


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