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2017.07.02 Sunday
マイクロ水車
NTNというとベアリングの会社。
自動車の売上が大きいと思う。 いろんな回転パーツがあって、回転によるエネルギーロスを低減するためにベアリングが多用されている。 でも、いろんな国でベアリングが作られるようになって、ベアリングだけでは今後の発展が苦しいと思ったのだろう。 また自動車の部品産業は全てそうだが、新車が電気自動車化したときに、パーツが減るので自動車以外の経営の柱を立てようとしている。 ベアリングを使った、新製品でNTNが考えたのが水力発電機。 それも小さなものだ。 用水路に付けて発電できる。 マイクロ水車、という名称。 確かに水で回転するエネルギーのロスを小さくしようとすると、ベアリングの役割は大きい。 90センチほどのプロペラを水の中に入れて回転させる。 シミュレーションをして、プロペラ水車で生じる水流のよどみを小さくしたらしい。 これによって、流速2m/秒で1kWの発電ができるとのこと。 今までの水力発電では、水に段差をつけてその勢いでタービンを回していた。 今回のマイクロ水車は段差が必要なく、今ある用水路などに設置ができる。 おまけにバッテリーが発達し、電気を貯めることが出来るようになってきたのが大きい。 これによって、昼間の発電分は貯めておき、夜間の該当や害獣防止柵などに使うという用途を考えている。 国内には40万kmの用水路があるらしい。 こういう小規模発電が増えると、意外と二酸化炭素削減に効くかもしれない。 これから自動車部品メーカーは、いろいろと他業種に参入しないといけない。 電気自動車で部品が減るからだ。 部品づくりで培った技術力で、頑張ってほしいと思う。 |
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