考えたこと2

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肩書き
35年間名刺を使ってきて、3年前に名刺のない生活に入った。
最初は肩書きがないというのは不便なものだと思った。
名前だけの名刺をプリンタで作ったりした。
何かあって研修会などに行くと、まだまだ名刺を持った人が多い。
名刺を持っているということは、どこかの組織に属しているか、何かはっきりした生業があるということだ。
それでも、ないならないで、気楽なものだとわかったのは1年後くらい。

もともと人間は生まれながらに肩書きなど持っていない。
学生時代は名刺など縁がない。
それが社会人になって、名刺を持つようになる。

入社後、配属されて100枚入りの名刺の箱をもらっても、ほとんど使うことなどなかった。
営業などに配属された人は、すぐに使うだろうが、ぼくは実験だったので、名刺など使わなくてもOKだった。
でも、対外的な仕事をするようになると、名刺が要る。

日本では初対面の社会人が仕事で会ったら、名刺を交換するというシステムがある。
そういうシステムの中で45年間過ごした。
もらった名刺は膨大な数だったが、3年前に全部処分した。

あれはよくできたシステムで、名刺を交換すると、それは仕事上で知り合いになったという意味だ。
ほとんどその人のことを知らなくても、かまわない。
いついつお目にかかって、お名刺を頂戴した○○社の誰それですが…、という具合に電話がかかってくる。
そして、お名刺を見てご連絡を差し上げました、と言われると話を聞かないと仕方ない。
まったく相手のことを思い出せなくても、それが通用する。
それなりに、名刺をゲットするということには、意味がある。

しかし、名刺を持たなくなると、本当にその人について知らないといけない。
5分、10分話した程度で、その人のことなどわからないから、リアクションのしようがない。
よほど何かあって、話をしないとその人がわからない。
それが個人と個人の関係。

結局、肩書きがあると、その人を知らなくても、かまわないのだ。
どこそこ会社のなになに課長とかいうことがわかれば、用は足りる。
仕事を離れて、意気投合することはあるが、そんなことは滅多にない。
名刺交換した人で、その後も個人的に付き合っている人などほとんどいないのが事実。
社会人の、仕事上のつきあいということになる。

人間、最後は肩書きなど関係なくなる。
そういう中で、どれだけ知り合いの人が残るか…。
そこがこれからの課題かな。

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