考えたこと2

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しょんぼり
「しょんぼり」という言葉、最近聞いてないような気がする。
ぼくはマンガを読まないが、「しょんぼり」という言葉、コマの中には使われているんだろうか。

ぼくが最近「しょんぼり」を聞いたのは、おなじみ「男はつらいよ」の映画の中。
「どうしたんだい、しょんぼりして」というセリフだった。
やっぱりちょっと昭和の薫りがする言葉だ。

そういえば、「しょんぼり」という言葉はどこから来たんだろうと思い当たった。
ネットで調べると、江戸時代から使われているらしいが、「しょんぼり」という言葉そのものの語源はよくわからないらしい。

ネット語源辞典によると、
「しょぼしょぼ」というのは今でも使うが、小雨が降っている様子だ。
それが転じて、弱々しく陰気だという意味になり、「無気力」という意味になったと思われる。
でも、「しょんぼり」という言葉があるから、ひょっとしたら、「しょぼ」という言葉には元々寂しいという意味があったかもしれない、と書いてあった。

「しょんぼり」という言葉、あまり「しょぼしょぼ」とつながっていなかったが、そういうこともあるかもしれない。
ちびまる子ちゃんのアニメなどで、しょんぼりしたシーンに、黒いスジで雨のような模様が描いてあるのは、そういう意味のような気がする。

「しょんぼり 死語」で検索すると、「死語との遭遇」というブログの記事がヒットした。
書いているのは20代の人らしいが、「20数年生きてきたなかで、初めて聞いた」という言葉が「しょんぼり」。
記事にはこう書いてある。

「某百貨店にてエスカレーターに乗っていたところ、後ろにたった20代半ばの女性二人の会話。
一人がバーゲンの日にちを間違えていたために、すでにセールが始まっていたにもかかわらず、素通りしたために下着を買い損ねたと話し出した。
そこですかさず連れの女の子が
「それはしょんぼりだね」
とあいづちをうった。
確かに最近の下着は寄せて上げての能力もさることながら、お値段レベルも相当高い。
セールを逃したとなると、がっかり度も高いだろう。
そのがっかり感を「しょんぼり」で表すと、かわいらしさもプラスされて、「がっかり」よりも
ぴったりな表現だなぁと感心した。
なおかつ、しょんぼりをマンガくらいでしか見たことなかったので、普通に使うのにも驚いた。」

たしかに、ピッタリだと感心した。
こういう風に使ってほしいものだ。

「しょんぼり」という言葉、書いてあるのを見たことはあるが、話し言葉ではあまり聞かない。
若い頃には使ったような気もするが、どうだったか…。

でも、今の20代の人たちも、この言葉は知っているし、使う人もいるということで少し安心した。

ブログにあったように、20代の人たちで死語だと意識している人もいる。
それでも、まだ使っている人もいる。

慣れ親しんだ言葉がなくなっていくのは、しょんぼりする出来事。

まだまだ残ってほしいと思う。

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