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2017.07.16 Sunday
しょんぼり
「しょんぼり」という言葉、最近聞いてないような気がする。
ぼくはマンガを読まないが、「しょんぼり」という言葉、コマの中には使われているんだろうか。 ぼくが最近「しょんぼり」を聞いたのは、おなじみ「男はつらいよ」の映画の中。 「どうしたんだい、しょんぼりして」というセリフだった。 やっぱりちょっと昭和の薫りがする言葉だ。 そういえば、「しょんぼり」という言葉はどこから来たんだろうと思い当たった。 ネットで調べると、江戸時代から使われているらしいが、「しょんぼり」という言葉そのものの語源はよくわからないらしい。 ネット語源辞典によると、 「しょぼしょぼ」というのは今でも使うが、小雨が降っている様子だ。 それが転じて、弱々しく陰気だという意味になり、「無気力」という意味になったと思われる。 でも、「しょんぼり」という言葉があるから、ひょっとしたら、「しょぼ」という言葉には元々寂しいという意味があったかもしれない、と書いてあった。 「しょんぼり」という言葉、あまり「しょぼしょぼ」とつながっていなかったが、そういうこともあるかもしれない。 ちびまる子ちゃんのアニメなどで、しょんぼりしたシーンに、黒いスジで雨のような模様が描いてあるのは、そういう意味のような気がする。 「しょんぼり 死語」で検索すると、「死語との遭遇」というブログの記事がヒットした。 書いているのは20代の人らしいが、「20数年生きてきたなかで、初めて聞いた」という言葉が「しょんぼり」。 記事にはこう書いてある。 「某百貨店にてエスカレーターに乗っていたところ、後ろにたった20代半ばの女性二人の会話。 一人がバーゲンの日にちを間違えていたために、すでにセールが始まっていたにもかかわらず、素通りしたために下着を買い損ねたと話し出した。 そこですかさず連れの女の子が 「それはしょんぼりだね」 とあいづちをうった。 確かに最近の下着は寄せて上げての能力もさることながら、お値段レベルも相当高い。 セールを逃したとなると、がっかり度も高いだろう。 そのがっかり感を「しょんぼり」で表すと、かわいらしさもプラスされて、「がっかり」よりも ぴったりな表現だなぁと感心した。 なおかつ、しょんぼりをマンガくらいでしか見たことなかったので、普通に使うのにも驚いた。」 たしかに、ピッタリだと感心した。 こういう風に使ってほしいものだ。 「しょんぼり」という言葉、書いてあるのを見たことはあるが、話し言葉ではあまり聞かない。 若い頃には使ったような気もするが、どうだったか…。 でも、今の20代の人たちも、この言葉は知っているし、使う人もいるということで少し安心した。 ブログにあったように、20代の人たちで死語だと意識している人もいる。 それでも、まだ使っている人もいる。 慣れ親しんだ言葉がなくなっていくのは、しょんぼりする出来事。 まだまだ残ってほしいと思う。 |
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