考えたこと2

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民主主義
今、世界で存在感のある指導者は、プーチンや習近平で、民主的に選ばれた指導者はどうも頼りないという記事をどこかで読んだ。
どこにあったのか、もう一度探しても見つからない。

イギリスのメイ首相は、選挙で大勝出来ず、調子が悪い。
フランスのマクロン大統領は、まだまだ未知数だろう。
アメリカのトランプ大統領は、ツイートには熱心だが、どうも単に自分の悪口が許せないというタイプの年寄りのように見える。

民主的に選ばれたリーダーは、そんなに強くない。
国民の支持がなければ、ただの人になってしまう。

中国やロシアのリーダーも、同じことだろうが、権力を維持できるようにいろんな操作をしていると聞く。
政敵を投獄したり、民主化運動を弾圧したり、マスコミやネットをコントロールしたり…。
民主的な国家でもそういう動きはあるんだろうが、だいぶマシだろう。
アメリカのNSAがネットの通信を傍受しているとか聞くが、それをオープンにする人もいて、何とかバランスが取れている。

民主的な国家のリーダーは、国民の意見を聞かないといけないし、また国民に自分の思いを訴えて説得しないといけない。
こないだNHKのBSで白熱討論をやっていたが、トランプ大統領の支持者の多くはトランプがベストだとは思っていないが、それでもヒラリーよりはマシだ、と思っているとのこと。
既存の政治家に対して、不信感があるのだ。
だから、彼が既存の政治家たちをボロクソに言っていたこと自体が、当選の大きな要因だと思う。

政治家の役目の一つに「啓蒙」ということがあると思う。
国際的な感覚を持ち、国々のパワーバランスを考え、国民に痛みを強いてもやるべきことを伝え、それを実行するという役割だ。
それが、最近の日本の政治家には全く欠けていると思う。

増え続ける社会保障をどうするのか、若い世代に希望を持って将来を見つめてもらうにはどうするのか、そういうことが一番大事なのに、それにはどこの党も触れない。
医療費の削減のためには、国民の死に対する意識を変えないといけないとか、国と地方の関係を変えていかないと金を交付しているだけでは地方は創生しないとか、減り続ける人口をどうするのかとか、そういう国民の意識改革を訴えないといけないのではないか。

もちろん、憲法を変えないといけない、というのも大事なことだが…。

書評を見ていたら、『「西洋」の終わり』という本が最近出ている。
エコノミスト誌の編集長だった人が書いている。
内容は「戦後、自由民主主義を信奉する日米欧の西側諸国(「西洋」諸国)は共産主義陣営を打ち破り、繁栄を謳歌しました。しかし、グローバル化の進展がもたらした不平等や中国やロシアの台頭によって、この繁栄をもたらした理念そのものが危機に瀕し、「西洋の繁栄」は終わりはじめている」という本らしい。

たしかに、フランシス・フクヤマがベルリンの壁が崩れたときに書いた「歴史の終わり」では、不完全とはいえ、民主主義を超える仕組みはないのだ、という主張は説得力があった。
しかし、昨今の状況を見ているとロシア、中国の台頭が著しく、時によっては独裁に近い体制の方がうまくいくようにも見える。
国民が幸福かどうかは別だが…。

しかし、民主主義はどうなっていくんだろうか。


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