考えたこと2

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SEO対策
グーグルが目をつけたことで一番大きいのは、インターネットが発達し、人はわからない情報を得るときに検索サイトを利用するということだ。
最初にグーグルのサイトを教えてもらったときは、ページに検索窓があるだけ、というのに驚いた。
でも、ユーザーが何に興味を持っているか、何を調べたいのかをわかるためには、検索語が大きなカギになるということだから、当時ヤフーなどと比べてシンプルな画面だったのは、今から思うと納得できる。
そこに気がついていて、それと広告を結びつけたというところが、グーグルの勝因だ。

大学に勤めていたとき、学部名を入れたら、その学校のサイトが上位に出るようにできないか、と相談を受けたことがある。
その時にいろいろ調べたのだが、結論から言うと、そのページがみんなに支持され、その検索語を含む有益な情報が載っているという事にならない限り、無理だとわかった。
ページランクという考え方があって、多くの人が支持しているほど、そのランクが上がる。
また、閲覧が多いサイトからリンクされていると、さらにランクが上がる仕組み。
だから、実際に有用な情報が書いてある、というサイトしか上位に表示されない。
いくらこんなにいい学校だ、と宣伝しても実際に多くの人たちがそのページに行かないとダメなのだ。
これが、グーグルの知恵だと思う。
インターネットはいろんな情報にあふれているが、その中の有益な情報は何かと考えたとき、多くの人が行くところがいいところだ、ということ。
それこそ、民主的な決め方だ。
そのポリシーがあるから、グーグルは世界中で支持されているし、実際にこれだけインターネットに情報が氾濫していても、役立つ情報を探せる。

だから、学部の人たちにそれを説明した。
いくら、みなさんが「すばらしい」と言っても、それだけではダメで、「みんなが見たいコンテンツを作るしかない」ということだ。
そういう知恵を出して、実際に人が集まって、初めて検索上位になる。
ということで、諦めたのがことの顛末。

しかし、その頃、検索のシステムを逆手にとって、いろんな検索語をページに埋め込んで結果が上位に出てくるようにしよう、という会社も現れた。
そのページに出ていなくても、隠れたところに検索語を埋め込むとか、そんな手がある。

グーグルの検索で、特定の検索語で検索した時に上位になるために、ページを最適化するということを"SEO"(Search Engine Optimization サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)という。
そんな言葉ができるほど、グーグルの検索は重要だということだ。
文字通り、検索を制したものは世界を制する。

現在は、人気のあるページから情報をコピーして集めてきて、それをまとめて表示してついでに広告を載せるという「まとめサイト」が流行っている。
対策として、グーグルが検索のアルゴリズムを変えて、他のサイトからの「引用」でトリックを使ったりすると、順位を下げるということを始めたとのこと。
でも、まだまだイタチごっこの状況。

世の中、変わったものだ。
人を呼べる情報が、広告を呼んで金になる。

そのおかげで、タダでグーグルのサービスが使えたりする。

グーグルが勝つか、SEO対策をした業者が勝つか…。

時代はそういうことになっている。


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