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2010.10.22 Friday
スーパー堤防
ネーミングが面白い。スーパー堤防。
全く知らなかったが、これは普通の堤防よりも大きなもので、3万2千年に一度の大雨に耐えられるというものらしい。 これはすごい。 3万2先年前というと、石器時代である。 中国3千年の歴史というが、これは壮大な計画だ。 一桁違う。 したがって、作るのにも時間がかかり、今のペースで行くと淀川の場合は400年かかるらしい。 これもすごい。 日本人が400年も先のことを考えるような国民だったのか。 もちろん、お金もかかる。 だから事業仕分けで引っかかった。 それにしても、お役所仕事というのはここまですごいとは思わなかった。 何年か前に、バルセロナで何かの建物を建てており、その完成年度が何十年か先というので、たいしたものだ、という議論があった。 しかし、そんなものはたいしたことがない、というレベル。 何せ3万2千年に一度の大雨にそなえて、400年かけて堤防を作る、という事業である。 スケールが違う。 ただ、バルセロナの場合は、みんながそれを作っていることを知っており、生きている間に完成しないとしても、これが文化だと思っている。 日本の場合は、みんながそんなものを作っているとは知らず、生きている間に完成しようが、しよまいが、喜んでいるのは役所と請け負い業者だけ、という状況。 この差はとてつもなく大きい。 本気で作る気だったのだろうか。 石器時代から今までで一度の確率の大雨。 たしかに、そういう雨も降るときがある。 それが明日かもしれないし、3万年先かもわからない。 その対策が400年かけて作るスーパー堤防。 あまりのスケールの大きさに、驚くしかない。 本気だったとしたら、これはすごい。 |
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