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2010.10.26 Tuesday
ATOM
3次元のCGで作られたアトムの映画。
アトムが作られたストーリーを再現している。 アトムは天馬博士の息子、トビオが亡くなって、代わりに作られた。 しかし、博士はロボットは人間の代わりにはならないと知って、アトムを捨てていく。 これがアトムの誕生のお話。 手塚治虫らしい、葛藤のストーリーだ。 捨てられたアトムは、自分の存在の意義を探す。 人間型ロボットという、人間でもなく、ただのロボットでもない不思議な存在。 それが、色々な出来事を経て、人間とロボットの架け橋になるという居場所を見つける。 ここからのストーリーはテレビでおなじみだが、ここまでの部分はあまり知られていない。 なぜ、3次元のCGが必要だったのか、それは難しい。 2次元でも充分表現できたと思う。 それでも、3次元CGにして、手塚アニメとは違うものにしたかったのかもしれない。 この出来映えを、手塚は草場の陰でどう思っているだろうか。 自分が生きている時には、ここまでのCGができるとは思っていなかっただろう。 技術は進歩した。 しかし、大事なのはマインドだ。 ロボットとしてのアトムが、ロボットと人間のために戦うというところから、正義のために戦うというところまでいってほしかった。 マイケル・サンデルによると、正義が何かは難しい問題だが、やっぱりアトムは正義の味方でないといけないとぼくは思う。 |
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