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2010.01.25 Monday
こたつ
今日のニュースで、みかんの消費量が減っていると言っていた。
’78年から毎年減り続け、今はピーク時の3割しかないとのこと。 原因はたくさんある。 オレンジの輸入自由化や、それによるみかん以外の柑橘類への転換など。 農中総研というところの、調査と情報 2009.1によるとそのような事が書いてある。 しかし、今日のニュースの中で卸売り市場のオジサンが言っていた言葉に、そうか、とうなずいた。 「こたつが減ったからなー」 なるほど。 たしかにこたつが減ると、みかんは減る。 昭和40年代はまだリビングは居間と呼ばれ、畳が敷いてあった。 冬になると、こたつが出てきて、真ん中に置かれる。 紅白歌合戦も、レコード大賞も、こたつの中で見た。 そんな時、カゴに入ったみかんが出てくる。 みんな、それを食べていた。 ライフスタイルが変わったのは80年代(昭和55年)以降だろう。 居間がリビングと呼ばれ、板間がフローリングと呼ばれるようになった。 そのころから、こたつは減りはじめたのだろう。 昔は下宿と言えば、万年床、万年こたつだった。 夏は電気を入れないが、こたつは出ている。 冬になると、布団をかけ、そのまま寝たりする。 時にそれが原因で風邪をひいたりもしたが、便利な暖房具だった。 局所暖房の極み、エコというならこたつだ。 しかし、今はフローリングが増えて、ホットカーペットやエアコン、ファンヒーターなど、暖房具も灯油のストーブ以外のものが増えた。 今ではほとんど見かけなくなったが、筒型の灯油ストーブ、アラジンを使っていた。 今でもある。http://www.aladdin-aic.com/products/bf/index.html あの、ブルーの炎は忘れられない。 話はそれたが、そんな風にして、こたつの文化がなくなっていったのだろう。 うちの実家はまだこたつが現役だ。 だから、みかんもカゴに入って出てくる。 意外なところで、時代が変わっていたんだなあ。 |
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