考えたこと2

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LA
昨日はBrusselsのことを書いたが、もう一つなじみのある都市がある。

アメリカの事務所のあったところ。
これは、おおかたの日本企業がそうであるように、ロスアンゼルスにあった。

他の企業がどんな呼び方をしているのか、知らないが、昔いた会社では「エルエー」と言う。
もちろん、書く時はLA。

日本の大人は、だいたい会社に入って、社会性を身につけるのだが、その時に知らず知らずのうちに企業文化(社風)も身につけている。
言葉は企業文化なので、これも知らず知らずのうちに身についているのだ。
その企業でしか使わない固有名詞、言葉や略称、業界用語など。
固有名詞や業界用語は、外の世界では通用しないことはわかっている。
しかし、このエルエーというような言葉は、そうではない。
ロスアンゼルス、という文字を見たら、「ああ、エルエーか」という反応で、それが普通だと思ってしまう。

ロスアンゼルスの事をロスと略す会社もあるだろう。
もちろん、略称はLAになっていると思うが、それをエルエーと発音するかどうかは定かでない。
Losと書くところもあるかもしれない。

事務所がなければ、LAなど何のことかわからない。
そういうことを考えればわかるのだが、いつもは自然にエルエーと言っている。

子供が地理をならって、ロスアンゼルスのことを話していた時に、エルエーやろ、というと通じなかった。
わからなくて当たり前なのだが、それさえ忘れてしまう。
「エルエーて何や?」
「ロスアンゼルスやから、エルエーや」
「何で?」
「英語でLos Angelesやから、頭文字をとって、LA言うネン」
「……」

そういうことになる。

以前書いたが、「生産計画」が「生計」になったりするのだから、難しい。
思った以上に、一つの企業に勤めるということは、そこの文化に染まるということになる。

その文化から抜けることも難しい。

25年も勤めると、そう簡単には抜けない。

この頃それを痛感する。

| | 考えたこと | 21:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
ブラッセル
ブラッセルとは、ベルギーの首都。
ブリュッセルともいう。
どちらかというと、ブリュッセルの方がメジャーな言葉だろう。
しかし、英語の発音はブラッセルが近い。

この都市に馴染みがあるのは、昔いた会社のヨーロッパ事務所があったから。
初めて海外出張に行ったのがこの街。

小便小僧がいたが、あれは50センチくらいの高さで、こんなに小さいのかと思ったことを覚えている。

何が何だか全くわからなかった。
フランス語はもちろんのこと、英語もわからなかった。
駐在の人と、当時の課長が現地人と話しているのを聞いて、感心した。
コムサ、というフランス語だけ覚えた。
Like thisという意味。
コムサ、といって、ジェスチャーをすれば通じると習った。

街の中でも、普通の道は最高80km/hというところ。
ベルジャン路、という石畳の道も珍しかった。

飛行機の切符に、クラス分けがあることも初めて知った。

ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラス。

出張途中で滞在をのばし、帰りの飛行機を安いチケットにしたら、KALになった。
課長と2人で帰ったのだが、飛行機の中は日本かと思うほど東洋人ばかり。
でも、日本人はほとんどおらず、韓国の人ばかりだった。

昭和56年だったと思う。
当時はまだ海外出張に行くのが、そんなに一般的ではなかった頃。

そんな時に、ぼくみたいな2年目の社員を海外出張に送り出してくれた。
充分にその恩返しはしたつもりだが、それでも、ありがたかった。

いい会社だったと思う。
今になって、わかることもある。


| | 考えたこと | 01:27 | comments(0) | trackbacks(0) |