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2010.01.30 Saturday
LA
昨日はBrusselsのことを書いたが、もう一つなじみのある都市がある。
アメリカの事務所のあったところ。 これは、おおかたの日本企業がそうであるように、ロスアンゼルスにあった。 他の企業がどんな呼び方をしているのか、知らないが、昔いた会社では「エルエー」と言う。 もちろん、書く時はLA。 日本の大人は、だいたい会社に入って、社会性を身につけるのだが、その時に知らず知らずのうちに企業文化(社風)も身につけている。 言葉は企業文化なので、これも知らず知らずのうちに身についているのだ。 その企業でしか使わない固有名詞、言葉や略称、業界用語など。 固有名詞や業界用語は、外の世界では通用しないことはわかっている。 しかし、このエルエーというような言葉は、そうではない。 ロスアンゼルス、という文字を見たら、「ああ、エルエーか」という反応で、それが普通だと思ってしまう。 ロスアンゼルスの事をロスと略す会社もあるだろう。 もちろん、略称はLAになっていると思うが、それをエルエーと発音するかどうかは定かでない。 Losと書くところもあるかもしれない。 事務所がなければ、LAなど何のことかわからない。 そういうことを考えればわかるのだが、いつもは自然にエルエーと言っている。 子供が地理をならって、ロスアンゼルスのことを話していた時に、エルエーやろ、というと通じなかった。 わからなくて当たり前なのだが、それさえ忘れてしまう。 「エルエーて何や?」 「ロスアンゼルスやから、エルエーや」 「何で?」 「英語でLos Angelesやから、頭文字をとって、LA言うネン」 「……」 そういうことになる。 以前書いたが、「生産計画」が「生計」になったりするのだから、難しい。 思った以上に、一つの企業に勤めるということは、そこの文化に染まるということになる。 その文化から抜けることも難しい。 25年も勤めると、そう簡単には抜けない。 この頃それを痛感する。 |
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