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2010.01.14 Thursday
笑い
生き物がたくさん地球上にいるが、笑うのは人間だけだ。
ということは、笑うということは、動物と人間を分ける一つのポイントだろう。 なぜ人間は笑うのか? 色々な説があるが、ぼくは岸田秀先生の説を信じている。 心理学者の岸田先生はフロイトの信奉者。その視点で世の中の色々な疑問を解決してくれる。 その一つが笑いに関する解釈。 先生の説は、まずは「人間は本能が壊れている」ということだ。 この「本能が壊れていること」が、全ての人間らしいことの原因。 本能が壊れているから、心は常に緊張状態にある。 その緊張状態から、開放される瞬間に笑うのだ。 漫才を見ている。 笑いのない場面では、緊張がある。 でも、面白いところでは緊張がゆるむ。 それが笑いのもと。 犬は本能のままに生きている。 だから、よけいな緊張はない。 したがって、笑いもない。 これは説得力のある説明だ(とぼくは思う)。 お互いに笑顔のを交わすのは、知り合いである証拠。 敵意はないですよ、という意味の笑い。 緊張を解くことができる関係、ということになる。 枝雀の言っていた、笑いは緊張と緩和という話もこういう説明で納得できる。 緊張と緩和の落差が大きいほど、笑いは大きい。 この説明が一番合理的だ。 岸田先生はえらい。 |
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