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2021.09.23 Thursday
THE F1RST TAKE
今Youtubeで人気があるのがTHE F1RST TAKE。
ソニーがやっている。 俗に言うスタジオでの「一発録り」の動画だ。 チャンネル登録者数が500万を超えて、DISHの猫などは1億5000万回以上の再生があったらしい。 ぼくもいくつか見たが、緊張感が伝わってくるのがなかなかいい。 これが、国内外の広告賞を取っているとのこと。 今年の3月にシンガポールでやっているアジアの広告コミュニケーションフェスティバルでは3位になった。 しかし、この番組はソニー系の歌手がメインで出ているが、ヘッドフォンがソニー製というだけで、コマーシャルという感じはまったくない。 見る方も、単なる音楽のチャンネルだと思ってみていると思う。 これはどういうことなんだろうか。 今までテレビで流すCMというのを前提として、広告の賞が成り立っていたんだと思う。 昔はサントリーの渡り鳥のとまり木のCMなど、映像作品と言えるようなものもたくさんあった。 でも、そういうものにお金がかけられなくなっているのだろう。 そもそも、大手のテレビCM自体が減っている。 電通や博報堂といった広告代理店も、どんどんネットに移行している。 テレビは年寄りしか見ない。 いずれ滅んでいくのだ。 その証拠に、若い人向けの化粧品など、テレビではCMをやらない。 シニア向けばかり。 車の宣伝も、使われる俳優は中高年。 かろうじて軽だけは若い人も出てくるかな。 広告の主戦場はネットに移りつつある。 いろんなサイトを見た時に、バナーが出てきたり、ポップアップで出てくるものも増えた。 Youtubeはお金を払っているので、宣伝は見ないで済むからどうなっているのかわからないが…。 ネットの時代だから、THE F1RST TAKEが入賞したのだろう。 さりげなく、アーティストがヘッドフォンをつける。 赤いラインが入っているソニー製。 1曲で1億5000万回も見られているということは、1億5000万回ヘッドフォンをつけるところも見ている。 下手なCMをやるより、よほど効果的。 その証拠に、楽天の販売サイトでこういうコメントがあった。 「THE FIRST TAKEで使用しているヘッドホンです。細かい音もキチンと聴こえてます。カッコいいなぁと思ってずっと欲しかった商品をやっと購入出来ました!」 そのヘッドフォンは18000円もする。 これからは、こんな広告が増えてくるのだと思う。 |
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