考えたこと2

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はじめての気象学
今朝、環状線に乗っていたら、前の席に座っている明らかに60歳以上で定年前といったふうの男性が、「はじめての気象学」という本を読んでいた。
ボタンダウンのシャツだが、ボタンを止めていないので、襟が立っていない。
普通に勤めている様子で、黒いかばんをもって、感じとしては昭和のサラリーマン。

きっと朝ドラの影響なのだろう。
水が蒸発して雲になるという常識もなかった娘が、仕事をしながら合間に勉強して取れるくらいだから、きっと簡単だと思ったのか。

会社の先輩で、60歳で退職して勉強して、気象予報士になった人がいた。
けっこう大変だったと聞いた覚えがある。
マナビジョンというサイトによる説明は下記。

「気象予報士になるには、気象予報士試験に合格し、気象庁長官に「気象予報士」として登録をされることが必要だ。だれでも受験できるが、気象庁から提供される気象データを理解し、応用する能力が試されるため、かなりの難関であり、近年の合格率は4.5%台で推移している。」

だいたい100人受けて、5人程度だから、かなり難しい。
難関試験の部類。

実際になった人に聞くと、気象予報士になれたからといって、特に仕事のオファーが来るわけではないという。
そういう仕事をしたい、という人がなるべきという感じだろう。
先程のサイトによると、

「メディアでの活躍をよく見かけるようになった一方で、気象予報士の国家資格を生かせる働き口はあまり多くないのが現状だ。気象庁の「気象予報士現況調査(2013年度実施)」によると、国家資格を取得した後、気象に関係しない業務に就いている人が約70%と非常に多い。気象予報士に登録していても、気象会社で予報を行う人が10%、キャスターとして働く人が5%しかいない現状を考えると、そもそも気象予報士として収入を得ていくのはかなりの狭き門のようだ。」

と書いてある。

その人も、時々児童生徒相手に気象の話をする機会がある程度、ということだった。
まあ、そんなに甘いものではないということか。

環状線のオジサンは何を考えていたのだろうか。
気象予報士になって、新しいビジネスを立ち上げよう、というタイプではなかったが…。

人生が100年とは言わないが、少なくとも60歳まで生きていたら80歳くらいまでは生きる確率は高い。
仕事ができる上限は、まあどう考えても80歳くらいだろう。
そこまで継続できる仕事はあまり多くない。
当然、肉体労働はシンドいし、よほどの得意分野がないと苦しい。

そういう意味では気象予報士というのは、理系の人にとってはいいかもしれない。
ただ、仕事を見つけるのは、難しいだろうなあ。
ネットを見たら、いくらでも情報が取れる時代だから。





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