考えたこと2

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お金の教育
日本でも来年から高校の家庭科で「投資信託」の授業がスタートする。
本来なら経済で教えるべきだと思うが、経済は選択科目だから、家庭科で教えるのか。
家庭科は必修だからか。

家庭科の先生というと、あまり投資信託とかを教えるタイプではなかったように思うのだが、ここでも屋上屋を架すようなことが行われているのだろう。
もういい加減、教える方を変えないとダメなのではないかと思うのだが…。

もちろん、大学の教員養成課程で「投資信託」など教える教員はいない。
教育学でも、「投資信託」など扱わない。
プログラミングや英語と同じだ。

マクロ的にいえば、日本の家庭貯蓄率が高いということで、お金を銀行にブタ積みしておくよりも、投資に回してもらわないと、これから高齢者の貯蓄が減り始め、より一層投資不足になるからだろう。
だいぶ前からそんなことは言われていたが、ようやく文科省もその気になったようだ。
結局、役所の縦割りが生んだ弊害なのだろう。
投資など縁もゆかりもない教育分野の人たちが、どうやって教えるのかは心配だ。

ぼくの習った頃は倫理社会と政治経済は1年間だけ、週に1回の授業だったと思う。
社会の分野は変遷がややこしい。
今は公民の中の公共という科目が必修。
この社会系の科目の名称や変遷、単位数などを調べたら、結構面白いと思う。

70年代の入試の選択科目としては地理か歴史が多かったし、授業数も多かったので、そちらが選ばれることが多く、倫社政経はどちらかというと内職の時間だった。
倫理社会はわりと好きだったが…。

ぼくは理系だったので、入試の社会の選択科目は1つでよく、日本史を選んだ。
入試の最終日が社会で、徹夜で暗記をしたのが懐かしい。

中高の教員は初等教育と違って中等教育の教員免許でよく、これはどこの大学でも科目を揃えて申請すれば認可される。
学生は教育実習に行って、課程を修めれば教員免許はもらえる。
ただし、採用試験に通らないと教員にはなれない。
昔の女子大では、教員免許を取得することが、「嫁入り道具」などと言われた時代もあったらしい。

80年代以降、文系の社会科学系の学部が増えて、教員の志願者に社会系の学生が増えるにしたがって、社会の科目が増えて複雑になり、わけがわからなくなったのだと思う。
志願者に合わせて、教育内容を変えるという愚かなことをしたのろう。

確かに山や川の名前や国鉄の線の名前など覚えなくてもいいといえばいいかもしれないが…。

しかし、これでまた新しい内容が教育課程に加わった。

教員養成課程もいい加減に見直さないと、いつかみたいに履修漏れになってしまうぞ。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0) |