考えたこと2

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宮口精二
いかにも文学者という感じ。
何となく太宰治を彷彿とさせる。
芥川龍之介もこんな感じだったのかもしれない。
和服の似合うおじさんだ。

「男はつらいよ」の第13作「寅次郎恋やつれ」に出てくる。
吉永小百合の小説家の父親役。
台詞は少ないが、この作品は宮口精二で見せる。

ぼくにとっては、この作品以外で見たことはあまりない。
1974年の作品。
一度見たら忘れられない存在感の役だ。

出演した映画は山ほどあった。
ただ、彼が出ていた頃(主に1960年代)の邦画は、ぼくはほとんど見なかった。
淀川長治の日曜洋画劇場ばかり見ていた。

黒澤明の「七人の侍」にも出ていたらしい。

彼が柴又のとらやに、娘の歌子(吉永小百合)を迎えに来るシーンは、数ある「男はつらいよ」の中でも名シーンだろう。
ずっと喧嘩状態だった父娘が和解する場面。
「何も君が謝ることではない。謝るのは多分私の方だろう」と、訥々と話す。
とらやのみんなが涙する。

昭和の名優だろう。
1985年に72歳で亡くなった。

この映画は何度見てもいいと思う。



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