考えたこと2

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枯れた技術
古河電工と古河電池がバイポーラ型蓄電池の開発に成功したらしい。
バイポーラとは一つの電極基板の表と裏にプラスとマイナスの電極を持つ、という構造。
実用化が難しいと言われていたが、鉛蓄電池でそれを実現したとのこと。
リチウムイオン電池よりも低コストで、安全性に優れる蓄電池ということだ。

これによって、発電所の電力を蓄えておくことができるので、夏の昼間の電力の総需要が増える時に夜間に蓄えた電力を供給できる。
なんとリチウムイオン電池の半分のコストということだ。
鉛蓄電池だから、リサイクルも可能だし、安全性も高い。

また、再生可能エネルギー(再エネ)は太陽光や風力といった変動性の高い電力なので、蓄電の技術がセットになる。
この電池を使えば、メガワット級の蓄電システムも可能だとのこと。

枯れた技術、という言葉がある。
鉛蓄電池というと、まさに枯れた技術。
リチウムという希少金属を使わなくても、新しい技術と組み合わせて、枯れた技術がまだまだ使える。

リチウムイオン電池は、大規模になると離しておかないといけなかったり、排熱対策が必要だったりする。
エネルギー密度が高すぎるからだ。
それが要らなくなるために、面積あたりのエネルギー量が上がるとか、コストが安いというメリットもある。

新しいものがいいとは限らない。
まだまだ使える枯れた技術もある。

それを活かすための技術も開発して、ハイブリッドな製品を作ることもできる。

どんどんそういう技術を開発してほしい。



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