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2020.06.02 Tuesday
小惑星の衝突回避
恐竜が絶滅したのは小惑星の衝突による気候変動が原因だ。
もしも小惑星が衝突しなければ、今も哺乳類は恐竜の餌になっていたかもしれない。 そのおかげで、今の人類は繁栄を享受している。 今から6600万年前、小惑星が衝突したときには、マグニチュード10.1の地震が起こり、最大305メートルの津波が襲ったという。 衝突地点(メキシコ湾)の1000キロ以内の生物は、熱によって即死だった。 その後数ヶ月は降り注ぐ灰で光合成ができず、植物が枯れ、食物連鎖の元が絶たれ、生物の80%が死んだらしい。 現在ユカタン半島の沖で調査をしている研究チームの推定だ。 そんな恐ろしい小惑星の大きさがどれくらいだったかというと、直径10キロだったという。 ついこないだの4月29日、直径2キロの小惑星が地球から630万kmのところをかすめていった。 これでも、衝突すればかなりの被害だろう。 人類が絶滅するかどうかはわからないが…。 観測技術も上がり、一つの大陸に壊滅的なダメージを与える程度の大きさの小惑星も、平均すると年に1,2個は通過している。 広い宇宙で、そういうものがぶつかる確率はかなり低いのだろうが、当たるときは当たる。 現在、NASAが考えているのは、そういうぶつかりそうな小惑星に、十分遠いところにあるうちに宇宙船を衝突させて、軌道を変えるという作戦。 2021年に宇宙船を打ち上げる計画らしい。 本気でそういうことに取り組むのは、人類初ではないか。 太陽系には無数の小惑星があって、潜在的に危険な惑星は2000個くらいあるらしい。 どれが当たるか、わからない。 当たりそうになったら、宇宙船をぶつけられるように、練習するというミッション。 十分に練習を積んで、本番に備えてほしいと願う。 しかし、その予算はアメリカの国費で出すんだろうから、トランプ大統領は許可するのだろうか…。 |
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