考えたこと2

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補助金
補助金には2つの問題がある。

一つはもらう方。
何をするにもお金は要るから、公共の利益に資するようなものには補助金を出す。
もちろん補助金の目的は法律で決められている。
補助金をもらうためには、行政などによる審査があり簡単にはもらえない。
しかし、補助金をもらい始めると、何も考えなくてもお金がもらえるから、工夫や努力をしなくなる。
場合によっては、事業が形骸化したり、やめたほうがいいものが継続したりする。
そういう評価を誰がやるか、ということだ。

もう一つは補助金を出す方。
これは一般的には行政だ。
補助金は行政の裁量が大きくなるから、その額はその権力の大きさを表す一面になる。
したがって、一旦できた補助金の予算を守ることが、行政側の権限を保持することになる。
もちろん、行政のお金ということは、税金だ。
だから、税金の無駄遣いの温床にもなっているということだ。

ぼくは学校法人に勤めて、初めて補助金というものに関わった。
補助金をもらう側になったのだ。
学生数に応じて支給されるものもあるし、特別補助というテーマごとのものもある。
GPという特別補助をもらおうとして、チームの一員となったこともある。
やっている時は、必死で補助金を得るために頑張るが、もらえても結果的には担当者だけがしんどくて、今ひとつうまくいかない
こちらの取り組みも悪かったのだと思う。学校ぐるみで取り組んでいなかったからだ。
しかし、補助金でよくなるのなら、日本中で今頃もっと良くなっているはずだとも言える…。

橋下元大坂市長は補助金を削減して、民営化を促進しそれを政策的に応援することで、関空を復活させた。
補助金は麻薬のようなもので、それをもらっていてはダメになる。
敢えてそれを削減することで、新しいやり方が生まれる。
民間の知恵を使えば、さらに促進されるだろう。
ぼくは橋下さんのやり方は正しいと思う。

補助金をもらっているから、学校法人は文科省の言うことを聞く。
だから、学校法人は天下りを受け入れる。
馴れ合いになって、大きな改革はできない。
大学は普段はかっこいいことを言っているが、いざ自分の補助金の話になったら口をつぐむ。
自ら補助金のことを話したりはしない。

役所から天下った人たちは、学校のよくないところもたくさん見つけるのだろうが、それは言わない。
所詮天下りの身だから、長いものには巻かれる。
次の天下りを確保しないといけない。
ひょっとしたら、役所も学校も同じような運営をしているから、疑問も持たないのかもしれないが…。

そんなふうにして、補助金をもらう側と、権限を保持したい役所の側が結託しているから、教育は変わらない。

だからこそ、変えていく努力が必要なのだ。
税金を投入してもらっている学校法人や、そもそも税金で運営されている役所組織などは、自己の組織をチェックして時代遅れになっているものや、他と比べて劣っているものを変革しないといけない。
民間企業ではアタリマエのことだ。

そういう努力が必要だと思っている人が、文科省の大臣にならないといけない。


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