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2015.01.10 Saturday
レーザー光線
光線銃というと、昔のマンガにはよく出てきた。
特に、手塚治虫や石森章太郎のSFマンガには欠かせない。 引き金を引くと、ビビビ…という音とともに光線が出る。 光線に当たると、相手は倒れる。 当たって、死ぬかどうかは描いてなかったと思う。 スーパージェッターにはパラライザーという光線銃が出てきて、これは当たると一時的に麻痺するという説明があったと思う。 しかし、今や昔の光線銃が現実のものになった。 アメリカの海軍などでは、レーザー兵器としていろいろと開発されているらしい。 何がメリットかというと、弾を打つのには弾のコストがかかるが、レーザーは光線なのでコストが安い。 ミサイルなら一発あたり数十万ドルから数百万ドルかかるのが、一発1ドル以下という安さ。 これは大きい。 兵器のランニングコストを考えると、画期的だろう。 さらに、物理的に弾がなくなることがないので、撃ちまくることができる。 また、弾が早い。光の速さで届くというか、エネルギーを持った光なのだから、当たり前だ。 そして、落ちてくる心配をしなくていい。外れても地上の別のところに被害が及ぶということはない。 ただ、宇宙衛星や飛行機に当たることはあるが…。 そういえば、007の「ダイヤモンドは永遠に」という映画は宇宙衛星にダイヤモンドを載せたレーザー銃が出てきて、世界のいろんなところを攻撃するというストーリーだった。 あれがもう実用化に近いということだろう。 いずれ各国がそういうレーザー砲衛星を打ち上げれば、お互いに抑止力になって、核兵器の代わりになるかもしれない。 どれほど強力なレーザー光線が出せるようになっているのかはわからない。 しかし、アメリカの議会報告の中で言われているのだから、びっくりする。 アトムの世界は21世紀だったと思う。 手塚の未来予想は、光線銃に関してはあたっていると思う。 今は兵器の段階だが、今世紀中には武器も開発されるだろう。 拳銃は文字通り光線銃になる。 思えば、レーザーポインターが出てきたのは十数年前か。 あれがいつかは武器になるということだ。 世の中の変化は早い。 1960年代のマンガは現実になろうとしている。 |
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